展覧会

企画展

生誕110年 海老原喜之助展
-エスプリと情熱-

2015年2月7日 (土) 〜 2015年4月5日 (日)

休館日 3月2日(月)


横須賀美術館では、2015年2月7日(土)より、海老原喜之助展を開催します。 若くして、エコール・ド・パリ(※)の次代を担う画家として注目され、帰国後も詩情あふれる作品を描き、戦後は力強い代表作を次々と発表した海老原喜之助。首都圏では25年ぶりの大回顧展です。

1904年鹿児島市に生まれた海老原喜之助は、19歳で単身渡仏しました。パリで藤田嗣治に薫陶を受け、「エビハラ・ブルー」と賞賛された雪景色のシリーズなどを描き、エコール・ド・パリの次代を担う一人と期待されるようになりました。
1933年に帰国した海老原は名作《曲馬》で洋画界に衝撃を与え、詩情あふれる洗練された作品を相次いで発表しました。
第二次世界大戦末期には、郷里に近い熊本県内に疎開し、戦後も人吉市、熊本市と15年にわたり居住しています。人吉市ではデッサンに明け暮れる日々を過ごし、熊本市では海老原美術研究所を開設するなど、後進の指導と地方文化の振興に奮闘しました。この時期に描かれた、力強い構成の、記念碑的な作品群は今でも圧倒的なエネルギーを放っています。
1960年代に入ると、海老原は神奈川県逗子、さらにはフランスへと挑戦の場を移しました。しかし、惜しくも1970年、パリで66歳の生涯を閉じます。

画家の生誕110年を記念した回顧展である本展では、油彩画の代表作約80点のほか、版画や陶彫、陶器の絵付、近年発見された膨大なデッサンも紹介いたします。

※エコール・ド・パリ 1925年頃から、当時パリで暮らし、制作していた国外の芸術家たちの呼称。モディリアーニ、パスキン、キスリング、シャガールなどが代表格。

基本情報

期間
2015年2月7日(土)~4月5日(日) 
休館日
3月2日(月) 
観覧料(税込)
一般900(720)円、高大生・65歳以上700(560)円、中学生以下無料
*()内は20名以上の団体料金 
*市内在住または在学の高校生は無料 
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保険福祉手帳をお持ちの方と付添1名様は無料
主催
横須賀美術館 東京新聞 

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