恩地孝四郎《空旅抒情1 離陸》1938年、木版、千葉市美術館蔵
久保克彦《図案対象(第三画面)》1942年、紙本着色 コラージュ 箔 霧吹等、東京藝術大学蔵
中村研一《北九州上空野辺軍曹機の体当りB29二機を撃墜す》1945年、油彩・キャンバス、東京国立近代美術館(無期限貸与作品)
局地戦闘機「秋水」1/10模型市川義夫製作・蔵
横須賀海軍航空隊 絵葉書〈袋〉横須賀市立中央図書館 郷土資料室蔵
特呂二号原動機(局地戦闘機「秋水」搭載) の燃焼室大和ミュージアム蔵
特呂二号原動機(局地戦闘機「秋水」)搭載の噴射器 写真個人蔵
《秋水AR》2021年企画:八谷和彦、模型製作:市川義夫3Dスキャン:CGLAB、AR化協力:カシカ
「ヒコーキと美術」展の開催に伴い、横須賀と飛行機の歴史をふりかえる関連展示「横須賀海軍航空隊と秋水」を開催します。 追浜駅前を横切る国道16号は、陸軍所沢飛行場と横須賀とを結ぶ軍用も兼ねた道であり、そこからまっすぐ東へと伸びる広い道は、横須賀海軍航空隊および追浜飛行場へとつながる軍用の道路(特23号)でした。横須賀海軍航空隊は、海軍で最初に設立された航空隊で、終戦まで様々な軍用機を開発したことが記録に残っています。日本海軍において、横須賀の追浜地域がいかに重要であったかは、先述した軍用道路と、併設の追浜飛行場も含めた約23万坪(横浜スタジアム29個分)の広大な敷地が物語っていますが、その歴史はあまり知られていません。 本展示では、横須賀海軍航空隊および追浜飛行場や、この地で開発された日本初のロケット戦闘機「秋水」の紹介に加えて、アーティストの八谷和彦氏が企画した《秋水AR》(=お手持ちのスマートフォンで現在の観音崎の風景に秋水を登場させるAR(拡張現実))を公開します。局地戦闘機「秋水」は、そのかわいらしい姿もさることながら、開発の経緯もとりわけ特異であるため、知る人ぞ知る飛行機ですが、《秋水AR》は、ニュートラルかつフラットな視点から局地戦闘機「秋水」を知る機会となることでしょう。 横須賀という土地の忘れられた歴史をふりかえり、現代につなげようとする試みをぜひお楽しみください。
2021年2月6日(土)
*()内は20名以上の団体料金 *高校生(市内在住または在学に限る)は無料 *身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添1名様は無料