横須賀美術館 YOKOSUKA MUSEUM OF ART
中川久・藤田修展 ごあいさつ 出品予定作品 関連企画 美術館トップへ

 中川久(1948年生)は、木枠に張らない綿布に和紙を貼り、様々な色のアクリル絵具をヘラで扇状に薄く塗り重ね、紙ヤスリで部分的に削るという、彼独自の技法で画面を作ります。色面を削った箇所は光を放ち、また複雑な色彩の奥行きが現れはじめます。また、重なった色の層はリズムをもち、揺らめいているかのようです。
 藤田修(1953年生)は、フォト・エッチングを主な表現手段とし、様々な場面で自らが撮影したモノクロ写真をモチーフにした作品を制作し続けています。建物や屋内風景、またドローイングを写す対象とし、コマ割りした写真を組み合わせたり、文字を加えて新たな風景を作り出します。そして、その黒の美しい諧調と光のコントラストは、静寂にしてどこかノスタルジックな記憶を想起させます。
 ほぼ同世代で、横須賀市在住の二人の作家は、1970年代にそれぞれ作品を発表し始め、現在まで旺盛に制作を続けています。この展覧会は、両作家の主に90年代以降の作品に加えて、新作をご覧いただきます。