横須賀美術館 YOKOSUKA MUSEUM OF ART
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ひろがる美術
 このたび横須賀市では「横須賀市所蔵 ひろがる美術 1945-2000」展を開催致します。
 横須賀市では2007(平成19)年に横須賀美術館がオープンします。今、観音崎公園の一隅で建設が進行しています。横須賀美術館は、日本近・現代美術のすぐれた作品をはじめ、横須賀市および三浦半島にゆかりのある作家の作品、海を描いた作品を収集しています。 平成15年度の「横須賀市所蔵 20世紀日本の洋画展」では収集途中のコレクションを市民はじめ皆様にご覧頂きましたが、本展覧会では、所蔵品の中から1945年以降に制作された洋画44点、日本画・工芸9点、彫刻9点を展示致します。
 1945年の敗戦から1960年代の高度経済成長を経て、日本社会はめまぐるしく変化し、人々の生活、価値観は多様化しました。そしてこの変化と多様化は、美術分野にも見ることができます。
 洋画では、戦前から制作をおこなっていた難波田龍起、山口長男らが戦後になって抽象への傾倒を強める一方で、麻生三郎、朝井閑右衛門らは抽象絵画全盛期にあっても具象の側にとどまりました。猪熊弦一郎や川端実、愛嘔らはアメリカに拠点を移して制作活動を行いました。また日本画では、既存団体に属して作品を発表した人々に対し、画壇の閉鎖性、因習を批判してパンリアル協会を立ち上げた三上誠の存在を見逃すことはできません。さらに彫刻では、日本の抽象彫刻のパイオニアである堀内正和とそれに続く世代の若林奮が鉄など金属を多用したのに対し、江口週、最上壽之は木による抽象彫刻を数多く制作するなど表現、素材、制作方法に広がりが生まれました。1970年以降には、絵画のあり方そのものを問う中西夏之、高松次郎らが登場し、新たな展開が始まりました。
 本展覧会で、1945年以降の美術の多様性と広がりの一端をご覧頂ければ幸いです。
村井正誠《四人》
村井正誠《四人》