『へんてこ生き物は何をしている?』 中井まこと
私は小学校の頃、工作や絵を描くのは苦手でしたが、美術の時間は好き、という子どもでした。現在、こどもとアートを介して関わっているのですが、私が目標としているのは、美術が好きな子もそうでない子も、お互い自由に楽しめるようなワークショップを行うことです。
へんてこ生き物製作所は、三浦半島に生息する生き物たちを利用して、新たにへんてこな生き物を創造する、というユニークなワークショップです。自分で線を描いたり、形を考えるのではなく、気に入った生き物のパーツを選び、はさみでチョキチョキ切り、構成し、のりでペタペタ貼るだけで作品が出来上がってしまうので、誰でも気軽に参加することができます。
こんなに簡単な方法でも、違う種類の生き物の頭や体、足やしっぽなどを組み変えるだけで、その生き物の雰囲気がダイナミックに変化します。そんな過程を楽しみながら制作しているこどもたちの様子が、とても印象的でした。そしてお友達が作ったへんてこ生き物を観察することも、刺激的で興味深かったのではないでしょうか。
最後にその生き物に名前と特徴を考えてもらい、説明書を作成しました。 みんなが書いてくれた説明書は100枚を超え、(仮称)横須賀美術館ならではの、へんてこ生き物図鑑ができあがりました。
あの時みんなが考えてくれたへんてこ生き物の、その後の物語を創造してみると、なんだか楽しくなってきます。こんな表現の仕方もあるんだと、もっと美術を身近に感じてもらえたら、とても嬉しく思います。
発見された主な生き物 |