横須賀美術館 YOKOSUKA MUSEUM OF ART
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ワークショップ
頭の中に光をともそう
講師:中川久氏(画家)
画家としての創作を続ける一方で、30年近く子ども達の造形指導にあたってきた中川さんが考えた高学年向けのアートプログラム。「原始の人たちはなぜ絵を描いたんだろう?」そんな疑問をキーワードにワークショップは展開されました。
写真① 写真② 写真③
部屋は真っ暗。手探りで座ります。水の音、風の音、鼓動、さまざまな自然の音が聞こえます。しだいに感覚がとぎすまされていきます。 暗闇にろうそくがともり、洞窟のようにでこぼこした壁面が照らし出されました。光と影のせいで、凸凹が生き物のように見えます。 アルタミラや日本の古墳壁画、中川さんの作品の画像が壁に映し出されました。
写真④ 写真⑤ 写真⑥
「なぜ原始の人たちは真っ暗な洞窟の中で絵を描いたんだろう?」静かに目をとじて、頭の中に浮かんでくるイメージを追う子ども達。 でこぼこの壁面に、それぞれが見出したイメージを描いてみます。筆やスポンジに思い思いの色をつけて、壁に向き合います。 本当に洞窟の中にいるかのよう。話しても小さな声で。それぞれ自分の世界に集中し、時間を忘れて描き続けます。
写真⑦ 写真⑧ 写真⑨
「少し壁から離れて、光と影の中にどんな形を見つけられるか、浮かび上がってくる形を探してごらん。」 エネルギーあふれるダイナミックな壁画が出来上がりました。原始の人たちの気持ちが分かった気がしました。 中川さんと一緒に展覧会場へ。床に座って作品の見方の話。作品の中にあるさまざまな形を探して、言葉にしてみます。
写真⑩ 写真⑪
中川さんの作品は、見る位置によって変わるのです。青い絵だと思って近づくと、ある所でさまざまな色と形が目に飛び込んできます。 「津波や地震、僕もとても怖い。人間の力ではどうすることもできない大きな自然の力の中で僕らは生きている。僕の作品の中には、そんな自然の力に対抗する気持ちもこめられているんです。」