ワークショップ2003タイトル
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<小串講評>

<野原でとっても大きな絵を描こう>
アートの可能性に挑戦しよう! アーティストと共同で表現しよう!

海沿いの観音崎公園走水園地、緑の木々の囲まれた、なだらかな草原の丘と立木のある環境では、スケールの大きい造形空間と身体活動が可能です。 今回のワークショップでは、この広々とした野外空間に集団でダイナミックに変化する表現活動を展開することにしました。 まず、白布を130m使って、この草原の丘に巨大な面と空間のインスタレーションを出現させました。その白布に向かって、みんなで音やリズムの中で、思いっきり自由に、筆以外のものや手を工夫して使い、さまざまなアクションによって着彩するという構想でした。集まった人はみんな参加者です。 子供も、大人も思いっきり絵の具をぶつけたり、全身の動きで軍手にしみこませた絵の具を白布に塗りつけるなどのパフォーマンスを重視しました。

このワークショップでは造形作家の守屋行彬さんがインスタレーション(場の空間設置)だけでなく、アクションペインティングとパフォーマンスで参加し、さらに、武蔵野美術大学の学生や若いアーティスト達も表現活動に加わりました。 アーティストも学生も子供達との対等なコラボレーション(共同表現活動)によって、互いに影響し合いながら演じ、造形活動が展開されました。 そこには予想外の効果や偶然性の発見がたくさんありました。

そして、何もなかった草原の丘に「みんなのアート・巨大な造形」が生まれたのです。 また、このように仲間とコミュニケーションを取りながら行動や感情をコントロールして、動的に「時・空」を共有するという体験によって、視覚だけでなく五感も開放され、心を解放することができたと思います。 当日参加したすべての人が、楽しみながらアートの可能性に気づかれたと思います。

小串 里子