横須賀美術館 YOKOSUKA MUSEUM OF ART
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美術館評価委員会(第4回)(平成27年度第3回) →美術館評価制度へ戻る


日時:平成28年(2016年)3月9日(水)14時~16時
場所:横須賀美術館 ワークショップ室

1 出席者
   委員会 委員長    小林 照夫  関東学院大学名誉教授
       委員(委員長職務代理者)
              菊池 匡文 横須賀商工会議所事務局長
       委員     柏木 智雄 横浜美術館学芸グループ長
       委員     樺澤  洋 市民委員
       委員     河原 政子 横須賀市立小原台小学校校長
       委員     木下 美穂 市民委員
       委員     草川 晴夫 観音崎京急ホテル取締役社長

   事務局 美術館運営課長       佐々木 暢行
       美術館運営課広報係長    栗野 真一
       美術館運営課管理運営係長  上野 誠
       美術館運営課(管理運営係) 秋山 卓雄
       美術館運営課(学芸員)   冨田 康子
       美術館運営課(学芸員)   沓沢 耕介

   欠席者 館 長 教育総務部長     大川原 日出夫

2.議事
      (1)平成28年度美術館事業計画(案)について
      その他
      

3.会議録

【開会】

〔事務局・佐々木課長〕:定刻になりましたので、「平成27年度 横須賀美術館運営評価委員会 第3回」を開会いたします。開会にあたりまして、本来ならば横須賀美術館館長事務取扱、教育総務部長から、ごあいさつ申し上げるところですが、本日急な公務により出席できませんので、私からごあいさつさせていただきます。 美術館運営課長の佐々木でございます。本日は、ご多忙の中「平成27年度 横須賀美術館 運営評価委員会 第3回」にご出席たまわり、誠にありがとうございます。また、年度末のお忙しい中、事業計画案をご確認いただき、感謝申し上げます。
横須賀美術館は開館から、丸9年を迎えようとしています。観覧者数は、開館当初から目標としていた年間10万人を、ほぼ毎年達成し、今年度も1月には10万人を超えるとともに、のべ100万人に到達いたしました。これも、ひとえに、本日お集まりの委員の皆様をはじめとする関係者の皆様のご理解ご協力の賜物であると、感謝の気持ちで一杯でございます。
さて、このたびの平成28年度事業計画案につきましては、美術館が掲げる3つの使命を果たしつつ、さらに多くの方に利用される美術館となることを念頭に置き策定いたしました。後ほど説明させていただきますが、魅力ある展覧会やワークショップなど多様なイベントを開催し、適切なサービスを提供していくことで、多くの方が楽しみ、利用され、愛される美術館を目指してまいります。 事業計画案の策定にあたっては、これまでに委員の皆様から頂戴した意見を加味したつもりでおりますが、ぜひ、忌憚のないご意見を頂戴できればと思っております。 なお、ご審議いただく事業計画案は、本日頂くご意見と4月に決定される教育総務部の方針を加味・修正したうえで確定とさせていただきたいと考えております。 それでは、本日もよろしくお願いいたします。 本日は傍聴の方はいらっしゃいません。それでは、資料の確認をさせていただきます。


-(資料確認・略)-

以上が本日の資料でございます。不備等ございませんでしょうか。  それでは、小林委員長、議事の進行をお願いいたします。


【議事(1)平成28年度美術館事業計画(案)について】

〔小林委員長〕:それでは、次第に沿って、議事を進めます。議事(1)「平成28年度 横須賀美術館 事業計画書(案)」について、事務局から説明をお願いします。

〔事務局・佐々木課長〕:「平成28年度 横須賀美術館 事業計画書(案)」についてご説明させていただきます。 この事業計画案につきましては、新年度予算として、現在、市議会でご審議頂いている事業、また、予算には出てこない部分を含め、新年度開始に先立ち委員の皆様に28年度の計画を事前説明することにより、ご意見を頂き、事業の早期改善に役立て、かつ業務の進行管理を行なっていきたいと考えております。 なお、計画書内の27年度の数値は全て1月末現在に統一させて頂いておりますので、ご承知おきくださいますようお願いいたします。  それでは、お手元の資料「横須賀美術館 事業計画書(案)」の1頁をご覧ください。 はじめに、28年度も本年に引き続き、「より多くの方に愛される美術館に」という、運営方針をかかげました。厳しい財政状況、人口減少など、このような状況の中ですが、美術を通して文化の向上を図り、さらに多くの方に愛される美術館を目指し、平成28年度の事業計画を策定しました。当館の使命、目標を1頁下段に記載させて頂いています。この目標に基づき、事業を展開して参りたいと考えています。  それでは、事業計画をご説明させていただきます。


〔事務局・栗野〕: それでは、事業計画書の2頁をご覧ください。私からは、「Ⅰ 美術を通じた交流を促進する」のうち、①「広く認知され、多くの人にとって横須賀市を訪れる契機となる」の事業計画及び目標について、ご説明させていただきます。 まず、平成28年度の事業計画ですが、「1展覧会の実施」につきましては、例年のとおり5つの企画展と児童・生徒造形作品展の開催を予定しています。展覧会名、会期及び観覧者の見込み数は記載のとおりです。年間観覧者見込み数109,000人といたしました。
次に「2広報・集客促進事業」ですが、5つの柱となる(1)~(5)の方向性については、今年度と変更はありません。具体的な取り組みにつきましても、(1)~(5)にあるとおりです。今年度からいくつかの項目を追加したのですが、平成28年度も引き続き取り組んでまいりたいと考えています。 ただ、一点だけ、(2)「イベント開催など展覧会以外の要因で利用者を増やす取り組みの推進」から、「ユニークベニューなど新たな活用方法の調査、研究」を削除しました。ユニークベニューとは歴史的建造物や公的空間等で、会議・レセプション等のイベントを開催することで特別感や地域特性を演出できる会場のことです。削除した理由としましては、今年度、このユニークベニューなどについて検討を進めていくなかで、どう考えてみても、月に1回しか休館日がない現状では、実現が困難であり、取り組みとして挙げていても仕方がないと判断したからです。 次に「達成目標」ですが、3頁中段をご覧ください。開館当初から毎年達成すべき観覧者数としてきた10万人を目標としております。ちなみに今年度の年間観覧者数につきましては、1月末現在で108,251人となっており、すでに目標をクリアしております。 次に「実施目標」ですが、4頁をご覧ください。記載のとおりで、今年度との変更点はありません。私からの説明は以上です。


〔事務局・沓沢〕: 続きまして、5頁をご覧ください。 ②「市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」について、説明いたします。 横須賀美術館のボランティア活動は、「ギャラリートークボランティア」、「小学生美術鑑賞会ボランティア」、「みんなのアトリエボランティア」、「プロジェクトボランティア」、「プロジェクト当日ボランティア」の5つの柱に分かれております。この分類は、ボランティア活動の実態に即して、平成26年度にそれまでの2種類から改め、それぞれの活動の目的を明確にすることで、参加しやすくしたものです。
(1)「ギャラリートークボランティア」は、毎週日曜日に所蔵品展ギャラリートークを実施するほか、研修を行なっております。所蔵品展の展示替えごとに行なう通常の研修に加えて、28年度は新規ボランティアを募集するため、新人研修を5回行なう予定です。したがって、ここには年間50日程度と記載しておりますが、研修等を合わせますと「65日程度」とするのが正しいです。この場で恐縮ですが、訂正をお願いします。
次に「小学生美術鑑賞会ボランティア」は、鑑賞会を補助する活動のほか、企画展ごとに研修を行なっております。毎年募集を行っておりまして、今年度も春に新規ボランティアを募集します。
次に「みんなのアトリエボランティア」です。これは、ワークショップの開催日数と同じ、12回の活動を想定しています。
次に4の「プロジェクトボランティア」です。これは、毎月2回の会議、イベント開催前後の準備を含め、年30日程度の活動を予定しております。 5の「プロジェクト当日ボランティア」は、プロジェクトボランティアが企画したボランティアイベントの当日または前日に活躍していただくものであり、今年度は4回の機会を予定しておりますため、年4日程度の活動を想定しています。
次の頁、達成目標でございます。達成目標につきましては、市民ボランティア協働事業への参加者数を指標としております。年間の活動日数、ボランティアの活動状況、イベント参加者数の動向をふまえ、28年度の目標人数はのべ2000人といたします。 また頁を改めまして、実施目標として、「市民が美術館に親しみを感じ、訪れる機会をつくる」、「市民ボランティアが、やりがいをもっていきいきと活動できる場を提供する」の2点を挙げています。市民ボランティアの方々と協働して事業を行なうことによって、市民にとって親しみやすい美術館に近づくと考えられます。また、市民ボランティアに参加する方々自身が、自らの創意と経験を活かして、いきいきと活動できる場をつくることを心掛けてまいります。説明は以上となります。


〔事務局・冨田〕:続きまして、「Ⅱ 美術に対する親しみを深める ③調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす」について、ご説明申し上げます。8頁をご覧ください。 1 展覧会事業です。展覧会は、優れた美術品を展示し感動と思索を得る場を提供するという目的で実施しています。
まず、(1)企画展についてご説明いたします。企画展は、8頁から9頁まで書いてある通り、年に6回、それぞれ特色あるテーマの展覧会を開催しています。今年度も、回数、および、それぞれ特色あるテーマの展覧会を実施するという方向性については、変更はありません。内容は、春にポピュラリティの高い展覧会として「さくらももこ展」、夏には、当館でも人気の高い現代美術分野の作家を取り上げ、「自然と美術の標本展」を開催します。秋には、フランスの近現代美術を中心とした「女性を描く展」、このほか、野外彫刻で知られる現代作家の新宮晋さんの展覧会、横須賀ゆかりの染色家である中村光哉さんの回顧展、恒例の「児童生徒造形作品展」の開催を予定しています。
続いて、9頁をご覧ください。9頁に記載のある所蔵作品展、谷内六郎《週刊新潮 表紙絵展》ですが、こちらも例年通り、年4回の展示替えを行い、多彩なテーマで魅力的な展示となるよう心掛けていきます。
次に、9頁中ほどから、2 教育普及活動について記載がありますので、こちらをご覧ください。教育普及活動では、知的好奇心の充足と育成を目的に、今年度も、展覧会への理解を深めるための事業を中心に、さまざまな内容で事業を行います。 まず、(1)講演会について、こちらは、展覧会ごとに開催している事業ですが、回数について、ここで訂正させていただきます。7回と記載されていますが、5回とご訂正ください。例年は7回開催しておりますが、平成28年度に関しては5回に変更しております。理由として、ひとつには、「さくらももこ展」で作家の講演会の実現が作家の事情により叶わなかったため、またもうひとつは、従来この項目のひとつに数えていた児童生徒造形展関連の講演会について、これが先生を対象としたもので、一般の方が参加できるものではありませんので、平成28年度からは、この講演会をこちらの項目に含んで数えることを改めたいと考えているためです。ですので、28年度に関して講演会の回数が数字の上では減っておりますが、今申し上げた理由によるもので、決して事業規模を縮小の意図はありませんのでご理解をお願いいたします。
続いて、(2)ワークショップ、(3)映画上映会、(4)学芸員による企画展ギャラリートーク、以上は回数も例年通りです。また(5)学芸員による展覧会案内・解説をご要望に応じて実施する点も例年通りです。
次に、3 図書室運営事業についてご説明いたします。図書館では、(1)所蔵図書の充実、(2)美術に関する情報提供、この2点に積極的に取り組んでおり、平成28年度もこの方向に変更はありません。(1)では、企画展関連図書や児童書の購入のほか、古書の補修も行なって、公開できる資料の充実につとめていきます。また、(2)では、利用者端末での迅速な情報提供のほか、手書きのPOPなどを使った親しみやすい情報提供も心掛けていきます。 ③の事業については、以上でございます。
続いて、③の「達成目標」についてご説明いたします。10頁をご覧ください。10頁に記載のあるとおり、こちらの「達成目標」は、企画展の満足度80%以上と設定いたしました。「達成目標」の数値についても、平成27年度から変更はありません。③にかかわる事業は、これまでご説明してきたとおり、企画展だけではありませんけれども、事業のなかで特に訴求効果の高い企画展の満足度を、美術館の社会教育機能の高さを示す目安とすることについては、一定の妥当性があると考えます。企画展の満足度は、来館者アンケートによって算出しており、10頁中ほどに計算式を記載してあります。アンケートの内訳は、「作品」「観覧料」「配置・見やすさ」「解説・順路」「心的充足」の5つについて尋ねるものとなっております。このうち「観覧料」と「順路」については改善に限界があると考えられますが、「配置・見やすさ」と「解説・順路」については、これまでも満足度が80%を切ることもあるため改善の余地があると認識しています。 「実施目標」についてご説明いたします。10頁後段をご覧ください。記載してある通り、「バランスの取れた内容で年6回の企画展を実施する」「所蔵品展および谷内六郎展を年4回、テーマの変化をもたせながら実施する」「好奇心を満たし美術への理解の深まる教育普及事業を実施する」「美術への興味や関心が深まる図書・カタログ資料を収集し、図書室で公開する」「快適に利用できる図書室環境を維持する」「所蔵品等に関する調査研究を行いその成果を事業に還元する」以上のようになっております。 11頁に続きます。以上の「実施目標」については、社会教育機関としての美術館の機能、つまり来館者の好奇心や知的欲求に応えられる事業を行うこと、そのための環境を整えていくことという機能に基づいて設定されたものです。美術が扱う領域は、特に近年とても広くなってきておりますので、利用者の幅広い関心に応えるためには様々なテーマの事業を行なう必要があります。これらの事業を実施するための基礎が、調査研究であると捉えております。所蔵品の他、広く美術に関すること、教育普及に関することに眼を向けて、よりよい事業のための礎としたいと考えます。③については以上でございます。
続いて、12頁④「学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」についてご説明申し上げます。12頁をご覧ください。 事業計画については、まず、学校との連携に関わる事業として、1 中学生のための美術鑑賞教室の開催、2 市内の全小学生6年生を対象とした「美術館鑑賞会」の受け入れ、3 出前授業の実施、4 中学生を中心とした職業体験の実施、5 大学生を対象とした学芸員実習の受け入れ、6 教員のための研修 を行います。また、子どもたちへの美術館教育として、1、子ども向けワークショップの開催、2 野外での映画上映会、3 企画展において実施する親子ギャラリーツアー、4 保育園との連携を行います。
13頁をご覧ください。これらの学校連携および子どもたちへの美術館教育の推進に関する事業の「達成目標」としては、中学生以下の年間観覧者数22,000人という数値を設定しています。子ども向け事業としては、必ずしも展覧会関連の事業ばかりではなく、展覧会と切り離して実施する子ども向けワークショップなどもありますが、やはり、子どもたちが美術館に親しみ、快適に過ごしていることの指標としましては、参加者の限られるワークショップなどよりも展覧会観覧者数から判断するのが妥当と考え、④については観覧者数を「達成目標」の指標として採用しています。
13頁真ん中の表をご覧ください。ご覧の通り、平成25年度から平成27年度にかけては小・中学生がほぼ横ばい、また幼児が、平成27年度は前年に比べてやや減少気味となっておりますが、平成25年度との比較では幼児も増加しています。こうしたことから、中学生以下の観覧者数は、展覧会内容等による一時的な増減はあるものの、大きく見れば低い年齢層を中心に微増または安定的な横ばいの状況にあるという分析が可能かと思います。これを踏まえまして、平成28年度の中学生以下の観覧者については、安易な右肩上がりの目標設定を控え、これまでの安定的な状況を踏まえた従来通りの数値である22,000人といたしました。
13頁の後段で、「実施目標」について記載しております。「実施目標」としては、学校連携の重要な要素である児童生徒造形作品展を引き続き実施する、また、学校との緊密な連携を通して、子どもたちにとって親しみやすい鑑賞の場をつくる、子どもたちへの積極的な働きかけを通して、美術のよさや美術館の役割などについて楽しく学ぶ機会を提供する、鑑賞と表現の両方を結びつけたプログラムを実施する、小学生美術鑑賞会充実のため、学校連携を強化し、特に、アートカードなどの教材の活用促進を教員と協力しながら行なうという5項目をあげています。
14頁をご覧ください。この「実施目標」設定の背景について、ご説明いたしる一時的な増減はあるものの、大きく見れば低い年齢層を中心に微増または安定的な横ばいの状況にあるという分析が可能かと思います。これを踏まえまして、平成28年度の中学生以下の観覧者については、安易な右肩上がりの目標設定を控え、これまでの安定的な状況を踏まえた従来通りの数値である22,000人といたしました。
13頁の後段で、「実施目標」について記載しております。「実施目標」としては、学校連携の重要な要素である児童生徒造形作品展を引き続き実施する、また、学校との緊密な連携を通して、子どもたちにとって親しみやすい鑑賞の場をつくる、子どもたちへの積極的な働きかけを通して、美術のよさや美術館の役割などについて楽しく学ぶ機会を提供する、鑑賞と表現の両方を結びつけたプログラムを実施する、小学生美術鑑賞会充実のため、学校連携を強化し、特に、アートカードなどの教材の活用促進を教員と協力しながら行なうという5項目をあげています。
14頁をご覧ください。この「実施目標」設定の背景について、ご説明いたします。美術館の子ども向け事業は、従来、制作体験のほうに偏りがちであり、また、小学校低学年を対象とした事業が中心となる傾向にありました。しかし、近年の学習指導要領のなかで、鑑賞教育ならびに、地域の美術館・博物館の活用について言及されるようになりました。このため、学校現場でも、鑑賞教育についての積極的な取り組みが行なわれるようになっています。このように、各地で広がる、さまざまな取り組みについては、地域の枠を超えた情報交換も進んでおりまして、先生からの美術館に対する要望も非常に多様化しているという実情があります。こうしたなかで、美術館と先生方との連携においても、先生方の要望に応えるためには、双方の確実な意思疎通と、緊密な連携が必要となってきています。 美術館としては、学校ではできない、美術館だからこそできることを意識しながら、先生方と連絡を取り合い、子どもたちの個性や発達段階に応じて、主体的に楽しみと学びを得られるような美術の経験の機会をつくることができるよう、心掛けていきたいと考えます。④については以上です。


〔事務局・沓沢〕: 続きまして、15頁、⑤「所蔵作品を充実させ、適切に管理する」について説明いたします。この項目は美術品の収集・保存・管理等に関する項目です。まず事業計画につきまして。新たな美術品の収集を行なうとともに、所蔵する美術品の管理を適切に行ってまいります。 1の収集につきましては、ご覧の収集方針に基づいて行っております。美術品を購入し、コレクションを形成していくことは美術館の基本的な機能ですが、財政上の理由から購入のための予算は充当されていません。したがって収集活動は寄贈や寄託に頼っている状態です。寄贈や寄託をお申し出いただきました際には、その作品が収集方針に適っているかどうか、外部委員による「美術品評価委員会」に諮ったうえで受け入れを決定しております。 2の所蔵作品の管理につきましては、修復、額装、作品の貸出等を含んでおります。美術品は、無理な力が加われば破損することはもちろん、保管する環境が適切でなかったり、適切であっても経年によって劣化していきます。傷ついたり汚れてしまった美術品は、修復によって本来の姿をある程度まで回復する必要があります。また、美術品をよりよい状態で保管し、見やすく展示するためには、それを納める額も適切なものでなくてはなりません。必要に応じて額装替えを行っております。
次に、作品の貸出について、作品を長距離移動することには当然リスクを伴い、また手間もかかることですが、博物館資料としての美術品を美術館相互で貸借すること、美術館博物館の本来の目的を達成するために、貸し借りをするということは、博物館が行うべき事業として博物館法でも定められています。借用目的(展覧会の内容)が適正であるか、展覧会期や会場に無理がないかということを検討したうえで、できる限り対応しています。 3でお示ししている環境調査は、収蔵庫、保管庫、及び周辺の環境が作品を保管するのに適切かどうかについて調査を行うものです。具体的には、作品を汚損するおそれのある昆虫類、カビ類が増殖していないか、また、紙の劣化をはじめ、物質が変化する要因である空気中の酸・アルカリ(油絵具の黄変、白濁等の要因となる)濃度が適正であるかについての継続的な調査を、年2回実施しております。 4の美術品評価委員会は、先に申しましたとおり、寄贈・寄託をいただく作品について外部委員の方に専門的見地から審議していただく委員会となっています。 達成目標としては、数値目標を挙げたいところでございますが、たとえば寄贈作品の数や修復する作品の数等は多ければよいというものではありませんので数値目標には適していません。その代わり、継続的に行っていくべき事業、環境調査および美術品評価委員会を、それぞれの回数実施することを目標としております。 実施目標につきましては、事業計画でお示しした各項目についてそれぞれ適切に行っていくことを目標としております。この項目についての説明は以上です。


〔事務局・秋山〕:⑥「利用者にとって心地よい空間・サービスを提供する。」について説明いたします。事業計画書案の17頁です。 事業計画の1 運営業務の「受託事業者との定期的なミーティングの実施による情報共有」、「受託事業者からの業務日報や来館者アンケートに基づく課題の把握」、「館内巡回による清掃状況及びスタッフ対応等の確認」については、以前より実施しているところですが、基本的かつ重要なことですので、今後も継続してまいります。 「レストランと連携した企画展ごとのコラボレーションメニュー提供の継続」では、企画展のイメージに合わせたメニューを提供して、観覧者に作品と食事の両方を楽しんでいただけるようにしたいと思います。 「ショップ・レストランへのアンケート結果等の提供」につきましては、来館者から頂戴したご意見を事業者に伝え、商品や接遇などの改善に活かしていただきたいと考えております。 「モニタリングによるホスピタリティ調査の実施」につきましては、26年度に受付・展示監視業務の受託事業者による覆面調査を行いました。28年度に改めて調査項目の検討から進めていきたいと考えております。
次に2 維持管理業務としまして、「中長期修繕計画作成の継続」ですが、現在作成されている素案を基に財政課と相談しながら計画的な施設修繕を行ないたいと考えています。
次の「案内サイン台帳の作成」については、現在、鋭意作成中でございます。 「屋外への簡易休憩所設営の継続実施」につきましては、8月・9月の土日祝日を中心に、ワークショップ室前にテーブルとイスを用意していて、利用率が高く、ご好評を頂いていますので来年度も継続してまいります。
次に達成目標につきましては、館内アメニティ満足度90%以上、スタッフ対応の満足度 80%以上を目標としました。目標設定の理由は下に記載させていただいたとおりですが、以前は一定ではなく変動していた目標値を、皆様からのご意見を参考に、27年度からはこの目標値で固定化し、評価を頂いております。
目標の達成度については18頁にありますとおり、館内アメニティ満足度が92.4%、スタッフ対応の満足度が85%と、1月末現在の数字では目標を達成しています。スタッフ対応の満足度については、平成26年度に初めて目標を達成したように、現在の受付・展示監視の事業者になって以来、実績が伸びており、事業者の努力が表れて来ていると思われます。⑥については以上です。


〔事務局・沓沢〕:続きまして、19頁 ⑦「すべての人にとって利用しやすい環境を整える」について説明いたします。横須賀美術館では、障害の有無や年齢などに関わりなく利用しやすい美術館、バリアフリーを推進する観点から、福祉関連の講演会、ワークショップなどの福祉関連事業を開館以来、毎年実施しております。なお、27年度まで福祉関連ワークショップ1回、福祉関連パフォーマンス1回をそれぞれ実施するものとしておりましたが、28年度からは制約を取り払い、内容の自由度を高めるため、2として福祉関連ワークショップまたはパフォーマンスを計2回開催するものと改めました。 また、未就学児をもつ保護者の方が美術館を利用しやすいように、4の託児サービスを行なっています。月に2回、平日に募集する「定期託児」のほか、講演会やワークショップ等のイベント開催時に募集する機会がございます。年間で16回程度実施することを想定しております。 5として挙げた「未就学児ワークショップ」につきましては、23年度からの取り組みですが、27年度より、評価項目④「学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」から、こちらの項目⑦「すべての人にとって利用しやすい環境を整える」に移動しました。 達成目標については、「福祉関連事業への参加者数(のべ人数)」を指標としています。福祉関連事業は対象が限定されることが多く、事業の性格によって参加者数が大きく増減します。例年の傾向とあわせて、28年度に計画している事業内容を考慮したうえで、目標を「のべ400人以上」と設定しました。 次に実施目標として、「年齢や障害の有無などにかかわらず、美術に親しんでもらう(環境づくりの)ための各種事業を行う」、「必要に応じて、対話鑑賞等の人的サポートを実践する」という2点を挙げております。 福祉関連の各種事業の中には、障害者を直接対象としたワークショップ「みんなのアトリエ」のほかに、障害の有無や年齢等に関わらず、美術を楽しむことについて考えを深める機会となるものもあります。また、実際に楽しんでいただくためには柔軟な人的サポートが必要となります。ここには記載しておりませんが、28年度からは障害者差別解消法の施行に伴い、全市的な取り組みとして、美術館で行うことを始め様々な事業につきまして、事前の申し込みをすれば手話通訳など聴覚障害者のためのサポートを受けられる旨を明示することが決められております。⑦の説明については以上です。


〔事務局・上野〕:それでは、目標⑧「事業の質を担保しながら、経営的な視点を持って、効率的に運営・管理する」について説明させていただきます。21頁をご覧ください。まず、事業計画についてご説明いたします。事業計画に関しましては、平成27年度の事業計画から変更なく、同じ内容とさせていただいております。
1点目の「エネルギーの消費管理を行い、省エネ対策を推進します。」についてですが、引き続き消費管理と省エネ対策に取り組み、次にご説明する達成目標をクリアしていきたいと考えています。
2点目の「サービスを低下させず、経営的な視点で委託業務の見直しを行います」ですが、各種委託業務の仕様書の内容を今一度点検するとともに、その業務自体の必要性を再確認するなどして、今以上のサービスを提供できるよう業務の見直しを行ってまいります。
3点目の「四半期毎に消費エネルギーの数値等を職員に周知し、コスト意識の啓発を図る」ことについて、毎月行っております課内ミーティングを活用して、四半期毎の数値を報告、増減の理由を検討し、コスト意識を持って事業を遂行するよう職員の意識合せを行い、引き続き、取組みを行ってまいります。 次に、達成目標ですが、27年度と同じく、「電気使用量、水道使用量、事務用紙使用枚数を直近3年間の平均値以下とする。」とさせていただきました。この達成目標は、⑧「事業の質を担保しながら…」という大きな目標に対して、細かすぎるようにお感じになるかとは思いますが、職員が努力した効果を目に見えて感じることができる目標として、また、総事業費の約17.7%もの割合を占める光熱水費ですので、これまでと同様に達成目標に定めて管理していくべきと考えております。
ここで訂正させていただきますが、資料の方で「総事業費の約14.5%」となっておりますが、正しくは「約17.7%」になります。申し訳ございません。28年度第1回の会議でご確認いただく予定の事業計画書・完成版には修正したものを記載させていただきます。 実施目標でございますが、費用対効果を常に意識して事業に取り組むことを、全職員が再確認してまいります。
以上で8つの目標についての説明は終了ですが、次の22頁の横須賀美術館 平成28年度予算についても説明させていただきます。まだ予算につきましては市議会で審議中ですので決定の数字ではございませんが、これまで説明させていただいた8つの目標に基づいた当初予算額を載せさせていただきました。上の表は、下の表の美術館費全体の予算の歳出合計から給与費を除いた分を8つの目標ごとに振り分けたものです。給与費を除いた歳出の合計が3億4千363万8千円、前年度比497万6千円の増となっております。前年比増につきましては、展覧会の開催負担金の増、及び空調機器などの修繕料の増。この2つが主な理由となります。簡単ですが説明は以上でございます。では委員長よろしくお願いいたします。


〔小林委員長〕:事務局から説明をしていただきましたが、委員の皆様から質問がありましたらお願いいたします。全部一遍ですと混乱を招きますので、「Ⅰ 美術を通じた交流を促進する」の項目①「広く認知され、多くの人にとって横須賀市を訪れる契機となる」に関して何かございましたらお願いいたします。


〔菊池委員〕:観音崎地域の遺産登録というのはありましたか。


〔事務局・佐々木課長〕:この地域ですと観音崎公園と御所ヶ崎の砲台跡がございます。今、市で新たに指定したのは千代ヶ崎という、浦賀と久里浜の間にある砲台跡です。観音崎と走水地区に関しては従来通りで、市指定となっています。


〔菊池委員〕: 整備して一般公開できるような、市としての整備計画はあるのですか。例えば、現在は中を見られないのですよね。(平成28年5月公開を開始)


〔事務局・佐々木課長〕:現在、工事をしていますけれど、詳しくは存じ上げません。


〔菊池委員〕:ひとつは動機として、美術館を起点とした新たな観光名所にするのに、どれだけの求心力を発揮するか分かりませんが、もし魅力がプラスされるのであれば、プロモーションも前年度と同様にすごく良くなっていると思いますので、せっかくそういう動機付けになるものがあるのならば、具体的に記述をして美術館への誘客・誘導に活用するような演出もあって良いのかなと感じました。


〔事務局・栗野〕:中に入れるようになるのかどうかは調べさせていただきたいと思います。


〔小林委員長〕:他に何かございますか。後で気が付いた点がございましたら、またお願い致します。では②「市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」について、ご質問がございましたらお願いいたします。


〔菊池委員〕:個々にではないのですが、昨年度と今年度の違いとか特徴が項目ごとにちりばめられていて、それはそれとしてあると思うのですが、散らばっていると、どこに力を入れてやるのだということが、なかなか端的に伝わってこないので、簡単にでも、②の28年度の特徴はこうだというような表現があると立体的に伝わると思うのですが。


〔事務局・沓沢〕:恐れ入ります。継続的に行っている事業ではありますが、27年度と28年度の違いという観点から申しますと、大きい違いは、ギャラリートークボランティアについては、隔年で募集することにしておりますので、今年度は募集年に当たります。したがって新しいボランティアの仲間が増える可能性があるということです。もちろん応募があると思いますが、あれば新人研修というかたちで、学芸員が講師を勤めさせていただいて、所蔵品を中心とした勉強の機会を特に設けることになろうかと思います。 プロジェクトボランティアの方では、ここ数年、例年、年間3回のイベントを開催するということになっていましたが、28年度は4回になるとうかがっております。秋にもそれなりのイベントをやりたいということになっています。


〔小林委員長〕:今、菊地委員からお話が出たことは、とても良く書かれているけれども、28年度は取分けここに、ということが分かるような記述だと、ここに中心をおいているのだなということが理解しやすいと。ひとつその辺のことも考慮に入れておいてください。


〔事務局・沓沢〕:はい。

〔小林委員長〕:市民ボランティア協働事業への参加者のべ数というのは、これは色々な美術館等と比べて協働事業への参加の実績というのはどうなのですか。かなり高いのですか。


〔事務局・沓沢〕:美術館ごとに、どのようなことを担っていただいているか、それから地域性もありますので、なかなか比較しにくいことだとは思いますが、当館が続けていく中でボランティア活動が定着して、新しい人への更新が行われている、引き継がれていく事業になっているのではないかという気がいたします。人数が盛んであるかどうかということについては、比較対象が無いように思っております。


〔小林委員長〕:横浜美術館ではいかがですか。もちろん状況は違うので視点の置き方も違うでしょうから何とも言えないでしょうが。美術館の専門家として見て、これは善戦しているのでしょうか。


〔柏木委員〕:善戦されていると思います。6頁のプロジェクトボランティアのところで、前もお話したかもしれませんが、「スタッフの人数と、会場のキャパシティから見て、安全に楽しむことのできる限界に近づいている」というのは大きな課題だと思います。常に災害などを想定して、お客さんに対応しなければならないので。同じ内容で2回実施するということをなさっているようですが、それで状況は緩和されているということですか。


〔事務局・沓沢〕:はい、まず、ボランティアさんが担っている事業ですので、何日にもわたるということは現実的ではありません。同じ日で、例えば午前、午後2回に分ける、あるいは3回同じことをくり返すということで、例えばこのワークショップ室の中で作業をしなくてはいけないという場合は、必ずキャパシティがありますので、何回も入れ替えることによって、より多くの方にご参加いただけるような工夫をしているところです。


〔木下委員〕:私は少し立場が違いますが、このプロジェクトボランティアの活動を開館当初からやらせていただいています。それで、プロジェクトボランティアの状況が限界に近づいている、という感じなのですが、参加者はすごく楽しんでくれて、大勢来てくださいます。それに対して、やはりスタッフの方がそれ程増えていないので、ぜひそれを増やしたいという活動もしているところです。それをぜひ、館側とかホテルからとか、そういうところからも、募集というか皆で声掛けをしていただけると、たいへんありがたいなと思います。


〔事務局・沓沢〕:最近(プロジェクトボランティア新規募集のための)チラシなどを制作したところです。


〔小林委員長〕:他にございますか。貴重なお話がたくさん出ていますが、よろしいようでしたら次の項目③「調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす」について、いかがでしょうか。


〔草川委員〕:企画展について、会期が決まっているので多くはできないでしょうが、もっと多くできないかなと思います。やはり企画展が目玉でお客様を多く呼べると思います。私は民間で色々なイベントをやっておりまして、さくらももこ先生やその他の企画展をやったことがあるのですが、やはりお客様にいらしていただけます。ですので、期間を短くても良いので、もっと増やすことができないかという素人考えなのですが。他の美術館では企画展をあまりやらずに所蔵品展なのかどうかは分かりませんが、横須賀ではこのような企画展があるから一般の人が楽しんで行かれるという話も聞いておりますので、もっと企画展ができないかなという考えです。


〔事務局・佐々木課長〕:展示によっては会期を短くすることも可能かと思うのですが、やはりコストの問題があります。美術館建設時の計画の中で年間5~6本ということで予算規模、スタッフの人数、施設等が決まった経緯があります。それを1回増やすことも考えられるのですが、問題となるのはコストですので、今後の市の財政状況も踏まえながら、また館側のスタッフのマンパワーも考えながらの課題としたいと思います。


〔柏木委員〕:さきほど予算の説明のところで開催負担金の増額の話がありましたが、平成28年度で開催負担金のかかる展覧会はどれですか。


〔事務局・冨田〕:展覧会のうち、巡回展にあたるものがすべてそれに当たります。平成28年度については、さくらももこ展、女性を描く展、新宮晋の宇宙船展の3本になります。巡回展、海外展のたぐいは、各館で負担金を出し合いながら展覧会を行なうもので、従来から実施しているものですが、平成28年度は、これが企画展6本中3本を占めるということで、例年に比べると若干多い構成になっています。単純に、巡回展をおこなうから負担金が増えて経費が増えるということではありませんが、負担金の場合は、こちらのやり繰りで経費を減らせる部分が少ないという点に、費用面で見たとき苦しい面があるかなという感じがします。


〔事務局・沓沢〕:負担金を伴う巡回展などの場合は、いままで評価委員会の中では、地方の館がお金を出し合ってまとめて行なうことによって、より質の高い展覧会ができるというようにご説明してまいりました。海外展などの場合、私ども地方の館が単独で海外の美術館から作品を借りてくるということはとてもできないと思います。人的パワーについても費用面でも、単独でそういうことはできかねます。そういう意味で、実際に経費が増大するということと内容の問題については、色々な考え方があるのですけれど、今年はそういう展覧会が3本ありますので、今年は決まった負担金が経費としてかかってくるので、落とせる部分が少ないということは事実ですが、逆に単独でやると比較的コストがかかってしまうということでもあります。


〔柏木委員〕:巡回展は例年、何本くらい入れているのですか。


〔事務局・沓沢〕:年間1、2本でというのが今までの状態であったので、28年度に3本というのは確かに多いです。


〔柏木委員〕:各館で出資して事業規模を大きくして、それを回してというのは、それはそれである種望ましいことだと思いますが、美術館の運営というものの中では、館の独自企画というのが非常に大事ですので、それがいたずらに減らないようにした方が良いのではないかと思っています。


〔菊池委員〕:初歩的なことを教えていただきたいのですが、企画展の企画を確定するのはいつ頃なのですか。1から5まであって、巡回展では他の館との兼ね合いもあるので早期に確定しないといけない訳ですよね。どれ位前にこの巡回展は決まるのでしょうか。


〔事務局・佐々木課長〕:巡回展を含めた企画についてですが、28年度でいうと、現在予算を議会で審議しているところです。そこで本決まりですが、それでは遅いので、2年位前にはある程度進めています。それを実施するには予算化が必要で、教育委員会と市で基本的なオーソライズを取るようにしています。


〔菊池委員〕:かなり前倒しで行われているということで、予算に先行して企画を決めていかないと、通常の予算ベースで確定ではとても難しいということですね。とすると、今の段階で言えば、2年先のものは構想にあるということです


〔事務局・佐々木課長〕:29年度以降のことも当然進めていなければなりません。


〔菊池委員〕:それは構造上仕方のないことだと思います。


〔柏木委員〕:一般論として、美術展は2~3年前には準備が始まっています。単年度予算では実施年度の前に予算化できることになっていますが、事業は常に2~3年先を見すえて同時進行で進めます。単年度予算の枠組みでは難しいところではあります。


〔菊池委員〕:そこのミスマッチがありますよね。先行してやっているから、28年度の事業計画が出たとしても、既に2年少なくとも1年半前には決まっていて実行計画になっている訳ですね。


〔柏木委員〕:だいたい予算的にどういう規模のものかと想定しつつ、その年度にできるかということも念頭に置きつつ、相手があるので相手と話をして、実際に事業計画にするのが前年度ということになります。


〔菊池委員〕:分かりました。ありがとうございます。


〔小林委員長〕:よろしいですか、では次に④「学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」について、ご質問がありましたらお願いいたします。


〔河原委員〕:学校という立場でお礼とお願いをさせていただきたいと思います。この事業計画のなかにもあります児童生徒造形作品展は、子どもたちの作品を本物の美術館で飾っていただけるということで、なかなか他の地域にはないもので、知り合いに聞いても、うらやましいという声を聞いております。子どもたちにとっても、自分たちの作品が他の作品と同様に展示されているということで、非常に誇らしい気持ちを持っているということで、たいへん感謝をしております。
それでお願いですが、これはぜひこれからも続けていただきたいということです。ご説明の中にも、鑑賞教育ということが唱えられるということで、これはたしかにその通りです。子どもたちには、今まで、私たちがそういうチャンスをあまりあげられていなかったのかなということで反省をしています。お教室で私たちがレプリカであったり映像であったり、そういうもので示しても、とても興味を示し喜んで鑑賞ということに親しんでいると感じております。
そこで、企画展についても、子どもたちも入りやすい身近な部分を取り入れていただいて。今年度は長新太さんの展覧会、これは校内でも、たくさんのポスター、チラシの配布ということで子どもたちの気持ちも高まり、また職員も声をかけていくという場面でともに「見に行った」と語り合っている姿があるというのは、とても嬉しい様子だなと思っております。先ほどの、(小林委員長の)展覧会に副題を示すというお話もなるほどと思いました。さくらももこさんのところは分かります。有名どころのルノワール、マティス等々もわかります。
ただ、この二番目の「自然と美術の標本展」というのは、するっと流れてしまいました。そんなときに、ちょっと、どんな作品が出るのかなと立ち止まれるきっかけがあると、広がってくるのかなと思います。そのあとの新宮晋さん、中村光哉さんについては、資料をいただいたときに、ネットでどんな作品を作られている方なのか調べさせていただきました。子どもたちは、地元愛というのでしょうか、横須賀ゆかりの作家というところには非常に反応します。ですから、そういうところも出していただくと、知りたいな、見たいなという気持ちが出てくるのかなと思います。
小学生、中学生がいま本物の美術に親しんでいることが、やがて大人になっていって、またそれが継続して、こういった美術の分野に、今はそうでなくても、「あ、そういえば」というきっかけが、心の中のどこかに残ってもらえるような、そんな展覧会等々を組んでいただけるといいなと思います。


〔小林委員長〕:そうですね、たいへん思いの入ったお話で、重要なことだと思いますね。ここの美術館は、当初から、美術館と学校教育での鑑賞ということが、重要な課題に置かれているわけですね。特に、横須賀美術館のあり方として、作品をたくさんのお客さんに見ていただくことはもちろんだけれど、もうひとつ、学校教育にどれだけ貢献できるかという問題ですね。
ここで周辺の自治体の美術館と学校との関わりというものが、たとえば平塚あたりと比べて、平塚あたりは学校と美術館がどれくらいの関わりを持っているのか、横須賀の場合は、学校と美術館の連携のパーセンテージはどうなのか、詳しくなくても良いのですが、その辺のことを一度押さえておくと、横須賀の特殊性や美術館のあり方から見て、美術館の貢献度のひとつとして、自信を持っていかれるのではないですか。かなり努力されていると思うので、一度そういうことも見たらどうかと思います。横須賀は美術館と学校の連携はかなり良い方でしょう。


〔河原〕:そうですね、まず、6年生がすべて美術館に来させていただきましたし、美術館の方で学校に来てくださることもありました。


〔小林委員長〕:そうですね、出前講座もありました。そういう点で、お金には代えられない、子どもの教育の重要な点を担っていると思います。


事務局・冨田〕:はい、こちらからも学校の現場の先生にお礼を申し上げなければいけないことがあります。ひとつには、いま、年間にだいたい2回ほど、小中学生向けの展覧会チラシを作っていまして、各学校に、児童生徒の数に応じてお送りしています。これを学校から児童・生徒一人ひとりに、いわゆる学校からのお手紙のようなかたちで配っていただいております。さらに、児童生徒造形作品展では、児童生徒のご家族が展覧会をご覧いただけるような無料券を、学校を通してお配りしています。年間6本の展覧会中3本については、児童生徒への案内物を学校にご協力いただいて配布している訳で、学校のご負担は大きいと伺っていますけれども、にもかかわらず、ご協力をいただいていることを、ありがたく思っております。
先ほど展覧会タイトルについてのご指摘もありましたけれども、特にこの学校を通してお配りするチラシについては、お子さんがおうちでご家族とご覧になって一緒に来ていただくということが目的ですので、美術館としても、ご案内の仕方に一応の配慮をしているつもりです。ただ、今回「標本展」のように、特に分かりにくいというご指摘を受けた展覧会についてはその点に配慮し、チラシとして内容がわかりやすいような工夫を取り入れていきたいと思います。
また、児童生徒造形作品展については、美術館はお手伝いをしている立場でして、造形教育研究会という学校の先生方の組織が中心となって実施している事業になりますが、造形教育研究会とは、鑑賞教育についての勉強会などで私どももご一緒させていただいてきた経緯があります。
そういった流れを引き続き踏襲しながら、先生方のとの関係を展開させていきたいと思っているところです。
それから、全市立小学校の6年生が学校単位で美術館に来てくれるという美術鑑賞会については、近隣自治体ではまず聞かない取り組みです。小学校では、授業日数の確保が難しい中、こういった事業に時間を割いて美術館に来てくださっている訳ですので、私どもも、できるだけ良い形で時間を過ごし、お帰りいただけるよう努力してまいりますので、先生方にはこれからも引き続きご協力をよろしくお願いいたします。


〔小林委員長〕:たいへん大事なことですので、ぜひ頑張ってください。いかがですか、他に何か。


〔樺澤委員〕:基本的なことで教えていただきたいのですが、教育プログラムみたいなことを企画されたときに、公的な助成金の公募というようなものが良くありますよね。そういったものについては、なさらないのか、あるいはできないのか、その点はいかがですか。


〔事務局・冨田〕:過去の実績で言いますと、平成25年度から平成27年度までの3年間で、毎年、文化庁からの助成金を得ております。これは私どもと先生方との鑑賞教育についての勉強会を実行委員会化して、その実行委員会が助成金を得るという形をとり、アートカードという鑑賞教育のための教材を開発し制作して、市内の小中学校に配備するという活動を行なったものです。この事業については、文化庁との当初の話で3ヵ年ということをお伝えしていましたので、3年目にあたる今年度末で、いったん活動を整理するという方向で、現在、報告書をまとめているところです。
このように、教育プログラムに関しては、単発事業や館単独の事業ではない場合があり、また、助成金の受け皿を自治体あるいは美術館にすることが難しい場合もありますので、助成金を得ようとする場合は、申請先の枠組みに合わせて、申請主体を実行委員会にするなど工夫をする必要が出てくるのかなと思っているところです。

〔菊池委員〕:当初からこの美術館と学校の関係は、学校からものすごく良い評価をしていただいていますね。ですから相当、色々な場面で、連携というか、良い関係のなかで、社会教育を学校教育現場のほうに注入されているということが、お互いに理解されていると思います。そのような形で努力をされている。それで、連携というのはお互いがWin-Winの関係になって、それぞれが成長する形が良いと思うのです。そういう時に、生徒たちが美術館のことをどう思っているのか、親御さんたちが美術館のことをどう思っているのか、それを簡単なアンケートで美術館のほうで聴取され、把握をされて、どうしていくという、そういう循環があっても良いと思います。
今、美術館の方で考えて先生方と連携していく中で、美術館が学校教育の中で溶け込んでいるのは確かですが、美術館という社会施設の価値というものを親御さんたちがどう思っているのか、多分そういうリサーチはされていないと思います。
だから、そういうものもあって、初めて連携だと思うのです。そういった視点からも先生方とディスカッションされて、客観的にどう見られているのかということもあって良いと思います。特に、アートカードによって美術館の学芸員と先生方、美術館と生徒たちが通じるツールになっていると思いますので。


〔小林委員長〕:そうですね。たいへん重要なことですね。特に横須賀美術館のあり方というのは、当初から学校教育との関連が問われていて、その点についての皆様方の努力ですよね。それが、そのうち何十年かすると、横須賀から有名な画家が出たり、評論家が育ったりしているかもしれないですよね。今意見が出たようなことをインプットされて活かしていただければと思います。
では次に⑤「所蔵作品を充実させ、適切に管理する」につきまして、お考えになっている点などございましたら、お話しをお願いします。美術品の収集は、「横須賀、三浦半島にゆかりの作家たち」とありますが、書かれている5つ位の中で、それを目標とした形で作品は集まっていますか。ひとつの意識を持って意識化することによって、そういうものが集まってきているというような。


〔事務局・沓沢〕:横須賀や三浦半島にゆかりのある作家の作品というのは、もちろんここで第一に挙げているとおり念頭にある訳です。
実際にご寄贈・ご寄託いただく場合も、そういうケースが比較的多いと言えます。これに関連する国内外の優れた作品ともありますので、必ずしもこだわる訳ではなくて、それ以外にも優れた作品であれば、ぜひ所蔵したいということになっております。


〔小林委員長〕:例えば「(4)日本の近現代を概観できる作品」と書いてありますが、これはかなり重要な書き方ですね。美術史において、いわゆる近現代史を概観できると書かれた背景というのは、どういう作品が集まれば近現代史を概観できるとお考えになっているのでしょうか。


〔事務局・沓沢〕:短くご回答するのは非常に難しいですが、横須賀・三浦半島だけに焦点を絞るのではなくて、広く近現代美術を見渡した上で、例えば影響の大きい作家の代表的な作品ということになれば、それは横須賀、三浦半島に特にゆかりがなくても収蔵したいということです。
現在は購入予算がありませんが、購入を続けている頃からの収集方針ですから、こちらで対価を支払う場合にその根拠を示せるという意味で。非常に大事な作品という意味で概観できる作品ということです。


〔小林委員長〕:ただ、明治や大正のものが集まったから、昭和のものを集めたからといって「近現代を概観した」ことにはならないと思うのです。おそらくそこに記述されたものというのは、どのような形で収集することによって、近現代を概観できるような作品の収集につながるのかというような。そのあたりのことを伺いたかったのです。


〔事務局・沓沢〕:日本の近現代美術を概観的にご紹介するということももちろん、ひとつの美術館の機能としてあります。
私どものコレクションで、今それが充分にできるかというと、やはり足りない部分があります。そのピースを補えるような作品であれば、もちろんコレクションに加えたいという意味でございます。

〔小林委員長〕:ありがとうございます。作品を集めるのも難しいことだと思います。


〔柏木委員〕:この「収集方針」というのは、割と拡大解釈ができるような言葉を選んであると思います。本来であれば、大きな収集方針があって、購入予算のない状況の中で中期的にはどういう方針で集めていくのかということが議論されるべきだろうと思います。美術館の方でそういうことは議論されているのでしょうか。
例えば、「(1)横須賀・三浦半島にゆかりの作家」というのがあって、横浜もそうですけれども、いわゆるローカル・アーティストというのが結構いらっしゃいますね。そういった方々から寄贈とか寄託のお話というのは結構あると思うのです。それはそれでありがたい話ではありますが、それをすべて受けるということは美術館のキャパシティから考えても限界がある訳で、ではどういう方々を第一次的に集めていくのかというような、リストを作るというようなことがあると思うのです。そのようなことが必要な状況にあるのでしょうか。


〔事務局・沓沢〕:確かに私どもで、例えば横須賀・三浦半島にゆかりのあるこの作家の作品をぜひ集めたいといってアプローチをするというような活動ができた方が良いと思いますが、正直あまりできていません。
お話のある、むしろ受身で頂いた中でこちらでも考えて、どの程度お受けするか、どういう作品をお受けするかということについてよくよく検討して、ということを心掛けています。その作家の作品の中でも、どういったものを受け入れるのが適切なのかということについては十分検討しているつもりです。


〔柏木委員〕:一番難しいのは、お断りするのが難しいのですね。そうすると、なぜお断りするのかという理由付けが必要になってくる。それが館の方針になる訳です。こういう方針で今はご寄贈受けられませんという。このようなことがありませんか。


事務局・沓沢〕:まるきりお断りするということはあまりないです。


〔事務局・冨田〕:ゆかりの作家の方で、こちらの横須賀のご出身で、長らく地元でご発表されていたような方の場合、お断りする理由というのはなかなかありませんので、その点が非常に難しいということで苦慮する場面はあります。


〔柏木委員〕:そうですね。開館して9年、その前から集めていたとしても、収蔵庫の問題もあり、きちんと目配りしなくてはならないアーティストがたくさんいる中で、なぜこの方のこれが優先的に集められるのかという疑問に対する説明というのが、必ずどこかで求められる局面があるので、それはすごく苦慮されるところだと思います。


〔事務局・沓沢〕:先程、なかなか能動的な収集活動ができないと申しました。少し筋が違いますが、例えば所蔵品展の一部などで、ゆかりのある作家の方を中心に少しだけお借りして、所蔵品などとあわせてご紹介する機会があります。多少予算が掛かりますが。展覧会として組み立てることによって紹介すべき方を積極的にご紹介するという形になっていると思います。
結果として、その中の一部をご寄贈いただくケースもありますので、そういったことが収集につながっている気がします。


〔柏木委員〕:企画展をなさってですか。


〔事務局・沓沢〕:企画展の一部の場合もありますし、所蔵品展の一部、「所蔵品展」なのに借りてくるというのは少しおかしいのですが、所蔵品展の一角でご紹介する場合があります。


〔柏木委員〕:企画展をなさって、それが収集・寄贈に結びついたりする。本来は、現代作家ならが買い上げるのが一番良いのでしょうけれども、それができない。でも寄贈につながったということが、これまでの経緯でもあるということですか。


〔事務局・冨田〕:企画展の中でという意味ですか。


〔柏木委員〕:そうですね。企画展の中で。


〔事務局・冨田〕:企画展ではあまりありません。グループ展のなかで現代作家を複数紹介した場合は、その作家の作品の部分はごくわずかになってしまい、そのわずかなものの中からご寄贈のお話が出るというケースは、どちらかというと稀かと思います。
ある程度「特集」というような形で所蔵品展の中で大きく特集して、その中でゆかり作家を混ぜたような場合にはご寄贈のお話を頂くことも多くあります。やはり量とのバランスではないかと思います。


〔小林委員長〕:よろしいですか。予算のこともあって美術館としてはなかなか大変な問題があると思いますが、こうやってひとつの目標、方向性を決めていくというのは非常に大事なことだと思います。
では次に⑥「利用者にとって心地よい空間、サービスを提供する」についてご意見がありましたらお話し下さい。


〔小林委員長〕:草川委員いかがですか。館内のアメニティなど。


〔草川委員〕:私としては、しっかりなさっているなと感じています。


〔菊池委員〕:この点については当初からかなり重要な点として議論をしてきて、落ち着いてきたのがこういうところで、あまり煩雑にアンケート項目を見直すと基準がなくなってしまうので、それほど崩さず固定的な部分でやられていて、問題は項目ごとに項目にあった部署やお店などにきっちりとフィードバックされているのかなと。
そこがフィードバックされていなければ全体として何パーセント以上といっても意味がないという話をさせていただいて、それが、ここでショップやレストランに対してフィードバックをして、それに対するケアもしているという中での設定だと思うので、そこまで配慮されていれば全体的な底上げにつながっていくと思っています。
確かに90%以上というのはものすごいハードルだと思うので、果たしてその基準というのがどこに据えられているのかというのが、我々は評価委員なので目を通していて分かるのですが、外の人達から見れば「本当なのか」ということがなきにしもあらずで、そこは明確にしておいた方が良いと思います。あとはショップ、レストランの長年の懸案である「待ち時間」がどれだけ解決されているのかが、私には分からないので、この数値からは解決されているのだなと思っていますが、そこは逆に、これを良い悪いと言うよりも、それが改善されているのかということをそれぞれのところに聞きたいです。


〔小林委員長〕:いかがですか。今の質問に対して。


〔事務局・上野〕:待ち時間に関しては、ミュージアムショップではほぼ待ち時間はないようです。昨年のウルトラマン展でもスタッフを動員して多めに配置したため、待ち時間がないように販売はできたそうです。
レストランについては時間帯に集中してしまうので、最大7~8組が並んでいたのを見ましたが、お盆などの時期には表にケータリングのピザ屋さんやスープ屋さんを呼んで混雑を解消するようにしましたので、苦情にはつながっていません。待った甲斐があるような食事ができているのではないかと考えています。


〔菊池委員〕:多分、そういった面で改善をされて、課題を共有できて、美術館の運営側とテナント側との意思の疎通や理解によって、お客様に対するケアがそれまでに比べて大分改善されたのではないかと思います。数値に表れているように。


〔小林委員長〕:よろしいですか。では次に、⑦「すべての人にとって利用しやすい環境を整える」について。これについてはいかがでしょうか。


〔菊池委員〕:逆に、「課題」というのはあるのでしょうか。今、運営側として数値的なものや事業計画といったところは今までにも非常に喜ばれているところで、「すべての人にとって利用しやすい環境」ということは、障害をお持ちの方だけが楽しむということではなく、バリアフリーで楽しめる環境を作るということが多分大きなテーマだと思うので、その中での課題というものが克服できなければ、今言ったようなバリアフリーの環境というのは整えられないと思います。
事業としてやったとしても、バリアフリーといった部分は解決できていない状況だと思うのです。そういったところが計画に落とし込むと見えなくなる。すると、課題としてどのように捉えているのかということになるのです。


〔小林委員長〕:私も菊池委員がおっしゃったとおりだと思います。「すべての人にとって」とありますが、実際にここには障害のある方について書かれています。先程説明していただいたように、どのような形でこの項目が位置付けられるのかという点ですね。


〔事務局・沓沢〕:視覚障害や、聴覚障害のある方についての話が目立ちますが、バリアフリーというのは、障害のある方のみに向けられた話ではなくて、小さいお子様をお持ちの方が来やすいようになど、そういうことも含めた視点が必要だと思います。課題というお話ですが、正直申しまして、私どもとしてオーソライズされているような課題というのはありません。
今やっていることで、講演会などの広報を集中的にすることによって参加者の方が増えてきてはいますが、やはりもっと広く、色々な方に来ていただきたいということがあります。託児サービスについても周知を心掛けているところですが、用意している回が毎回開催されるわけではなくて、不開催になる場合も多々あります。そのように、こういうサービスが皆さんに良くご理解いただいて、充分に利用されるようになればもっと向上していく、今やろうとしていることについては向上していくのではと考えております。


〔小林委員長〕:いかがですか。


〔菊池委員〕:タイトルと事業計画の中身が(マッチしていないのではないか)。
先程言ったように、すべての人にとって、一言で言うとバリアフリーの環境を整えるというのであれば、先程言ったような託児サービス、つまり、いかにしてケアできるか、サービスを整えるかということが、この項目の事業計画なのかと私は思っていて、例えば講演会を開くとか、そういうことはまた違うところの事業なのかと思った訳です。
この視点がどこに置かれているかというのはちょっとあいまいだったので。この段階で事業計画を見直せという話ではなくて次回の課題として、このテーマは間違いなくバリアフリーの環境を整えるということに対してどういう事業をするのか、どういうサービスを提供するのかということが本論なのかと思いました。なので、参考までにというか、今回これを見直すということではなくて。今までがそうだったので。

〔小林委員長〕:それから逆に、これだけすごく、福祉の人に対する、あるいは託児サービス等々の問題が出ている。託児サービスは16回もある。託児サービスが必要な人に対して、ポスターや案内が出た時に、託児サービスについての表示がなされているのでしょうか。


〔事務局・沓沢〕:もちろん書かれています。


〔小林委員長〕:公に出した時ですか。


〔事務局・沓沢〕:少し細かい内容なので、ポスターには書いていませんが、チラシには必ず書いてあります。


〔小林委員長〕:そうですか。


〔菊池委員〕:私が思うには、言葉は大事なのですが言葉ではやはり埋もれてしまうので、何かそういうマークを作って周知をさせるとか。そのマークがあるときには必ずこの事業には託児サービスが備わっているという印象をすり込んでいくということも、大事だと思います。


〔小林委員長〕:すごく気配りして色々計画を立ててくださっています。他にございますか。
では、時間も押してきていますので、⑧「事業の質を担保しながら、経営的な視点をもって、効率的に運営・管理する」についてご質問がありましたらお願いします。


〔菊池委員〕:正直、これについてはこういうことで良いのではないかと思います。突き詰めていくものではなく、最初に申し上げたとおり、こういう意識を共有しながら運営スタッフ、学芸員、テナントの皆さんが進めていれば必然的にこういうものができていくので、最初の段階ではなかなか意識付けとしてなかったのですが、ここ数年はきっちりとそれぞれの方が意識の根底に持ちながらやっていただいているということなので、これで良いのかなと思います。


〔小林委員長〕:私も良くがんばっていると思います。さて、これまで色々と意見を述べていただきました。予算の関係もありますが、美術館の場合は普通の事業と違いますのでね。横須賀の税収が上がったと聞いていますが、影響はありますか。


〔事務局・佐々木課長〕:市としてというよりも美術館としてやるべきことになるのですが、結果として前年比で増になっていますので、その分の予算は配分されていると思います。反面、それだけ結果を期待されているともいえるので、きちんと結果をだせるように頑張りたいと思っています。


〔小林委員長〕:ありがとうございます。①から⑧までについてご質問、ご意見、それに対する丁寧な説明を頂戴しましたが、よろしいようでしたら、次の議題に移りたいと思います。では事務局からお願いいたします。

〔事務局・秋山〕:それでは資料2「運営評価委員会スケジュール」をご覧ください。本日第3回会議では、平成28年度の事業計画書案についてご確認を頂きました。この会議で委員の皆様から頂戴したご意見を参考に事業計画案をさらに詰めた上で、新年度には完成したものをご提示いたします。
また、平成27年事業については新年度になってから事務局において1次評価を行った後に、委員の皆様に2次評価をお願いする予定です。新年度の第1回会議では、2次評価をもとに皆様に議論をしていただき、評価が決定した後に評価報告書を完成させるという流れになります。今後のスケジュールについては以上です。


〔小林委員長〕:他になにかございますか。


〔事務局・上野〕:現在、「嶋田しづ・磯見輝夫展」を開催しております。お時間の許される方は、ご案内させていただきます。


〔小林委員長〕:では、予定されていた議題はすべて終了しました。皆様、貴重なお時間、足元の悪い中をご出席いただき、また、ご意見を述べていただきありがとうございました。これで本日の会議を終了いたします。


5.会議資料(PDFファイル)
資料1 平成28年度 事業計画書案 ※ 事前配布済
資料2 運営評価委員会スケジュール