横須賀美術館 YOKOSUKA MUSEUM OF ART
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美術館評価委員会(第4回)(平成27年度第2回) →美術館評価制度へ戻る


日時:平成27年(2015年)11月16日(火)午前10時~11時30分
場所:横須賀美術館 ワークショップ室

1 出席者
   委員会 委員長    小林 照夫  関東学院大学名誉教授
       委員(委員長職務代理者)
              菊池 匡文  横須賀商工会議所事務局長
       委員     柏木 智雄  横浜美術館学芸グループ長
       委員     樺澤  洋  市民委員
       委員     河原 政子  横須賀市立小原台小学校校長
       委員     木下 美穂  市民委員

   館 長 教育総務部長        大川原 日出夫
   事務局 美術館運営課長       佐々木 暢行
       美術館運営課広報係長    栗野 真一
       美術館運営課管理運営係長  上野 誠
       美術館運営課(管理運営係) 秋山 卓雄
       美術館運営課(学芸員)   中村 貴絵
       美術館運営課(学芸員)   沓沢 耕介

   欠席者 委員  草川 晴夫     観音崎京急ホテル取締役社長

2.議事
      (1)委員委嘱
      (2)委員自己紹介
      (3)委員長選任
      (4)委員長職務代理者指名
      (5)横須賀美術館の運営評価制度のついて
      (6)平成27年度 美術館活動状況中間報告について
         その他

3.会議録

【開会】

〔事務局・佐々木課長〕:定刻を過ぎましたので、「平成27年度 横須賀美術館運営評価委員会 第2回」を開会いたします。
開会にあたりまして、横須賀美術館館長事務取扱、教育総務部長より、ごあいさつ申し上げます。

〔大川原部長〕:本日は、ご多忙の中、平成27年度 横須賀美術館運営評価委員会 第2回にご出席頂き、誠にありがとうございます。平成27年9月30日で前回の委員の任期が満了になり、新しい委員の皆様で開催する最初の会議となります。平成29年9月までの2年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、この後、事務局から、運営評価制度についてご説明させて頂きますが、美術館の運営評価制度は、美術館の運営、事業計画及び実績について、委員の皆様それぞれのご見地から、評価して頂き、その結果を運営に反映していくものでございます。また、評価するだけにとどまらず、横須賀美術館をより良くするために、さまざまなご意見を頂戴できればと思っています。
本日の会議では、平成27年度事業計画に基づく、運営状況の中間報告をさせて頂きます。前回の7月の会議で、平成26年度の運営評価をして頂きました。その際に頂いたご意見は、今年度の運営に反映させるよう努力しております。また、今回は年度途中ですので、計画どおりに実行できているものもあれば、これから実行していくものもあります。皆様から忌憚のないご意見を頂き、平成27年度の美術館の取り組みが当初の計画以上になるよう、真摯に取り組んでまいります。それでは、本日もよろしくお願いいたします。

〔事務局・佐々木課長〕:さて、本日は、草川委員より欠席の旨、連絡を頂いております。また、本日は傍聴の方が1名いらしております。それでは、資料の確認をさせて頂きます。

-(資料確認・略)-


本日は新委員による初めての会議ですので、委員長が選出されるまで、私が議事を進行させて頂きます。

【議事(1)委員の委嘱について】

〔事務局・佐々木課長〕:「議事(1)委員の委嘱」について説明いたします。本年9月30日をもちまして、前委員の任期満了となり、改めて10月1日付けで皆様に委員を委嘱することとなりました。委員委嘱につきまして、教育委員会9月定例会において可決確定されましたので、このたび委嘱書をお渡しさせて頂きます。
なお、本来、教育長より各委員の方々へ手渡しされてしかるべきとは思いますが、委員の皆様、教育長共にお忙しく、日程調整が困難でありますので、大変申し訳ございませんが、机上配布とさせて頂きますのでご容赦願います。

【議事(2)委員自己紹介】
次に「議事(2)委員自己紹介」をお願いいたします。引き続きお願いしている委員の方々、10月1日より新たに委員となられた方々、初めての顔合わせとなりますので、簡単に自己紹介をお願いいたします。それでは、樺澤委員から時計回りでお願いできますでしょうか。

-(自己紹介・略)-


〔事務局・佐々木課長〕:ありがとうございました。なお、本日 ご紹介できませんが、名簿に記載のとおり、観音崎京急ホテル社長の草川様に委員をお引き受け頂いております。続きまして、事務局も自己紹介させて頂きます。

-(事務局自己紹介・略)-

【議事(3)委員長選任】

〔事務局・佐々木課長〕:それでは、「議事(3)委員長選任」に移ります。新委員委嘱後、最初の運営評価委員会となりますので、委員長を選出して頂きます。お手元の資料1、条例第3条をご覧ください。委員長は、委員が互選するとありますので、皆様方の中から、委員長の推薦をお願いいたします。

〔河原委員〕:この委員会において経験豊かな、小林さんに委員長をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

〔事務局・佐々木課長〕:小林委員の推薦がございました。皆様、よろしいでしょうか。

 -異議なし-

〔事務局・佐々木課長〕:小林様、委員長をお引き受け願えますでしょうか。

〔小林委員〕:お引き受けします。

〔事務局・佐々木課長〕:ありがとうございます。それでは、委員長が決まりましたので、委員長席に移動をお願いいたします。

-小林委員長 委員長席へ移動-

〔事務局・佐々木課長〕:ここからは小林委員長に議長をお願いいたします。

【議事(4)委員長職務代理者指名】

〔小林委員長〕:それでは、「議事(4)委員長職務代理者指名」についてですが、資料1、条例第3条第3項にあるように、委員長職務代理者を指名させて頂きます。委員長職務代理者は、いつも貴重なご意見を積極的に発言して頂いている菊池委員にお願いしたいと思っております。菊池委員、いかがでしょうか。

〔菊池委員〕:お引き受けします。

〔小林委員長〕:ありがとうございます。菊池委員、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入らせて頂きます。「議事(5)横須賀美術館の運営評価制度」について、事務局からご説明をお願いします。

【議事(5)横須賀美術館の運営評価制度について】

〔事務局・秋山〕:それでは、新たに委員になられた方もいらっしゃいますので、横須賀美術館運営評価制度について、簡単に説明させて頂きます。
運営評価委員会は、美術館の運営の状況についての評価を行い、改善を図ることを目的として設置されました。美術館開館直前の平成19年3月に発足し、以降、毎年2~3回の会議を行い、平成22年3月に横須賀美術館評価システム(試行版)が完成しました。翌年度から、この評価システムに基づき、一部を修正しながら毎年度、評価を行っております。
資料3「運営評価のシステム」をご覧ください。横須賀美術館には、Ⅰ美術を通じた交流を促進する、Ⅱ美術に対する理解と親しみを深める、Ⅲ訪れるすべての人に安らぎの場を提供する という3つの使命があり、その下に
①広く認知され、多くの人にとって横須賀市を訪れる契機となる。
②市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる。
③調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす。
④学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する。
⑤所蔵作品を充実させ、適切に管理する。
⑥利用者にとって心地よい空間、サービスを提供する。
⑦すべての人にとって利用しやすい環境を整える。
⑧事業の質を担保しながら、経営的な視点をもって、効率的に運営・管理する。
という、8つの目標があり、目標に基づいた事業体系になっています。
8つの目標ごとに、達成目標(数的指標)、実施目標(質的目標)を立て、1年間の美術館の活動を行っております。美術館活動は、数値だけでは測れないことから、このような2つの指標を設けております。
続きまして、横須賀美術館運営評価システムの概要を説明いたします。資料3の2枚目、「運営評価システムの全体像」をご覧ください。横須賀美術館の運営評価システムは、PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)に基づいています。
まず、資料左の「P 計画」です。横須賀美術館には、先ほどご説明した3つの使命と8つの目標がございます。この使命、目標に基づき、美術館が事業計画を立案し、運営評価委員会の委員の皆様にご意見を頂いています。この事業計画に基づき、問題点を集約し、日常的な改善を行いながら美術館活動を行います。資料下部 中央の「D 実行」になります。この会議では、後ほど、「D 実行」の中間報告をさせて頂きます。年度終了後に資料の右、「C 評価」を行います。美術館において自己点検による一次評価を行い、その後、運営評価委員会による二次評価を行います。評価基準はわかりやすく「S、A、B、C、D、F」の6段階で表示し、結果を公表しています。運営評価委員の皆様から頂いたご意見は、全体ミーティングなどでスタッフ全員と共有、検討を行い、日常業務に反映していきます。すぐに対応できないものは、次期計画に反映していきます。資料の上部中央「A 改善」になります。このように、運営評価委員会の委員の皆様における評価、ご意見は美術館の運営に大きくかかわっています。
参考でございますが、美術館運営評価委員会の任期は2年間、平成27年10月1日~平成29年9月30日までとなっております。委員のメンバーは、学識経験者、地域経済関係者、美術館関係者、地域関係者、学校関係者、公募市民委員2名、合計7名で構成しています。会議は、年2から3回実施し、10月頃に中間報告、翌年3月に翌年度の事業計画の報告、6月頃に前年度の二次評価を確定する予定でございます。
以上、簡単ではございますが、美術館の運営評価制度の説明とさせて頂きます。

〔小林委員長〕:どうもありがとうございます。要領良く的確にご説明頂いたのでお分かりになったと思いますが、この評価委員会というのは大変に重要な事でして、いかに自己点検、自己評価をしていくか、それに対して第三者がきちんと受け止めてどの程度見ていくのかという事で、皆様方の位置付けられている委員の役割というのは大変大きい仕事なのですね。そのような事を踏まえまして、目標を立てて頂いております項目について、どうぞ質問をしてください。初めての委員の方もいらっしゃるので、どうぞご遠慮なく質問をお願いします。特にございませんか。

〔小林委員長〕:では、特に質問もなかったようですので、次に「平成27年度 美術館 活動状況 中間報告」について事務局から説明をお願いします。

【議事(6)平成27年度 美術館 活動状況 中間報告について】

〔事務局・佐々木課長〕:平成27年度 横須賀美術館 活動状況中間報告についてご説明させて頂きます。この中間報告は、今までの評価サイクルを補う形で、平成25年度から実施しているものですが、年度途中での事業報告を行なうことにより、委員の皆様よりご意見を頂き、事業の早期改善に資することを目的としております。また、事務局としては、業務進行管理の自己点検ツールとしても有効であると考えております。
体裁としては昨年同様、27年度の事業計画書に基づき、評価項目ごとに9月末までの活動状況を斜体字で記載しております。年度途中のため、数的資料に欠けるものが多々ございますが、その点はご容赦頂きたいと思います。
それではお手元の資料、「平成27年度 横須賀美術館 活動状況中間報告書」に基づき、評価項目ごとにご説明させて頂きます。

〔事務局・栗野〕:では、中間報告書の1頁をご覧ください。私からは、「Ⅰ美術を通じた交流を促進する」のうち、「①広く認知され、多くの人にとって横須賀を訪れる契機となる」の中間報告について、ご説明させて頂きます。
まず、平成27年度の事業計画に対する執行状況ですが、「1展覧会の実施」につきましては予定通りに展覧会を開催し、結果として中段の表のとおり各展覧会ともに観覧者見込みを上回る実績がありました。「2広報・集客促進事業」につきましては、1頁中段から4頁上段に記載のとおり堅調に執行しています。
4頁をご覧ください。「達成目標」ですが、中段の表にありますとおり、9月末現在の時点で、実績が65,875人、年間観覧者数10万人以上に対しての達成率が65.9%となっており、10月も順調に観覧者数を伸ばしていることからも、今年度目標を達成するのは、ほぼ間違いない状況です。
5頁をご覧ください。次に「実施目標」ですが、「実施目標」については、少し詳しく説明させて頂きます。「様々な広報媒体の特性を生かして、効果的な広報活動を実施し、交流を促進する。」ほか4点の目標に対し、「パブリシティによる取り扱い件数」「美術館公式ツイッターのフォロワー数」「募集型企画旅行による観覧者数」「商業撮影の受け入れ件数」の4つを指標としています。
まず指標のうち、「1 パブリシティによる取り扱い件数」ですが、中段の表にはありませんが、昨年は取り扱い件数が154件で、前年同時期と比較しますと本年は126件と
その差は28件の約18%のダウンとなっておりますが、平成25年度以前と比較すると、例年並み以上と言える数字です。
前年に比して取り扱い件数がダウンした原因としましては、中段の表には無い数字ですが、昨年の「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」と「おいしいアート展」の9月末までの取り扱い件数が合わせて87件、本年同時期開催の「ウルトラマン創世紀展」と「長新太の脳内地図展」の9月末までの取り扱い件数が合わせて61件、昨年と本年とで同時期の展覧会で26件の差があります。これは、昨年の「キラキラ展」「おいしいアート展」は共に単独開催の展覧会で、本年の「ウルトラマン創世紀展」「長新太の脳内地図展」は共に巡回展であったため、昨年の展覧会のほうが、ニュースバリューが高く、メディアに多く取り上げられたのではないかと考えられます。
次に「美術館公式ツイッターのフォロワー数」ですが、運用開始時から目標としていた2,000人を昨年突破し、4,000人に迫ろうとしています。今年度上半期だけで1,400人以上も増加しており、その急増した時期を調べましたところ、リツイート数が多かった「ウルトラマン展」よりも「ほっこり美術館」の会期中に急増しており、人気のある出品作家がSNSを使い、自ら情報発信してくれたことなどが大きく影響していると考えられます。
6頁をご覧ください。次に「募集型企画旅行による観覧者数」ですが、上半期の観覧者数は93人と昨年と比べると大幅に減少しています。これは、募集型企画旅行の件数のうち75%以上を占めていた、ある旅行会社のツアー企画が無くなったことが大きな原因です。新たなツアー誘致のための方策が必要であると考えています。
最後に「商業撮影の受け入れ件数」ですが、過去最多となった昨年には及ばぬものの、平成25年度以前と比較すると、例年並み以上と言える数字です。今後も相手方のニーズに併せた運用を心がけていきたいと考えています。私からの説明は以上です。

〔事務局・中村〕:では次に「②市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」という項目について、ご報告させて頂きます。
まず、美術館ボランティア活動の推進ということですが、ボランティアが美術館の活動を支援することで、自らのやりがいを見いだし、市民の美術館への親しみを増す一助となるとともに、市民の交流の場となることを目指し、ボランティア活動の推進を図っています。あわせて、ボランティア自身の美術への理解を深めるための育成を行っています。
当館のボランティアは、ギャラリートークボランティア、小学生美術鑑賞会ボランティア、みんなのアトリエボランティア、プロジェクトボランティア、プロジェクト当日ボランティアの5つのボランティア活動を展開しています。
(1)のギャラリートークボランティアは、今年度8回の研修を行い、25回のギャラリートークを実施しました。計40日、延べ148名が活動しています。
(2)小学生美術鑑賞会ボランティアは、小学生美術鑑賞会で来館する小学6年生を受け入れ、鑑賞を補助する活動です。年間を通して10回の研修を行う予定ですが、現在のところ4回の研修を行い、16校の受け入れに参加しました。計20日間、延べ67名が活動しています。ギャラリートークボランティアと小学生美術鑑賞会ボランティアの研修につきましては、横断的に参加できることになっていますので、ギャラリートークボランティアと小学生美術鑑賞会ボランティアは、両方の研修に参加している場合もあります。
(3)みんなのアトリエボランティアですが、障害児向けワークショップ「みんなのアトリエ」の補助をしてもらっています。現在のところ6回実施し、延べ13名が活動しています。
(4)プロジェクトボランティアにつきましては、ボランティアイベントの企画・準備・実施をしています。今年度は4月29日に「ダンボールタウン」、8月29日に「どろんこキャンバス2」を開催しました。現在は、12月20日のクリスマスのイベントに向けて準備をしているところです。計19日、延べ130名が活動しています。
(5)プロジェクト当日ボランティアにつきましては、プロジェクトボランティアが企画したイベントの補助をする当日ボランティアのことです。イベント当日だけでなく、準備作業への参加も含め、計6日、延べ15名が活動しています。
美術館ボランティアの活動日につきましては、8頁の表をご覧頂ければと思います。
次に達成目標についてご説明いたします。市民ボランティア協働事業への参加者数延べ2,000人を目指しています。目標設定の理由としては、参加者数は「活動が活発に行われているか」「魅力的な活動となっているか」をはかるための指標のひとつとなるものです。新規に活動に加わる人がいる一方で、継続的に活動していた人が引退するケースも散見され、担い手の数は全体として横ばいとなっています。
ギャラリートークボランティアは、27年度は新規募集を行わないため、研修の回数は26年度より少なくなります。小学生美術鑑賞会ボランティアは、年度毎の募集となるので、参加者数の増加を期待したいところです。みんなのアトリエボランティアは、登録者数自体は増えていますが、参加者の定員数に対し、ボランティアは2~3名と決めています。活動自体は横ばいとなっています。プロジェクトボランティアの活動では、平日の活動がやや増えています。また近年、イベントへの一般参加者数は、スタッフの人数と会場のキャパシティからみて、安全に楽しめることの限界に近づいていると考えられます。年間の活動日数、ボランティアの参加状況、イベントの参加者数の動向をふまえ、27年度の目標は、延べ2,000人となっております。
次に頁をめくって頂きまして、9頁、実施目標ですが、「市民が美術館に親しみを感じ、訪れる機会をつくる」「市民がやりがいを持っていきいきと活動できる場を提供する」、こちらを実施目標としています。今回初めてご参加の方もいらっしゃるので、目標設定の理由は、以下をご参照頂ければと思います。以上です。

〔事務局・沓沢〕:次に、「Ⅱ美術に対する理解と親しみを深める」という使命に関連して、「③調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす」という目標について、ご説明いたします。この③は、主に展覧会事業、および教育普及事業という、美術館の事業の中でも、比較的大きな分野に関する目標でございます。まず、事業計画でございます。
展覧会事業といたしまして、企画展を年6回、開催を予定しております。今年度は、このうち、9月末までに、すでに2つの企画展を開催終了いたしました。一つ目は、「ほっこり美術館」という展覧会です。これは、埴輪のような古代のものから、近世の大津絵、日本画、近代洋画、現代アートにいたる幅広いジャンルの美術から、「ほっこり」という感性的な言葉をキーワードに、優れた美術作品を集めたものです。幅広いお客様の層の関心に応える展覧会であり、観覧者数は2万人を超えております。
次に、6月27日から8月30日にかけて「ウルトラマン創世紀」展を開催いたしました。「ほっこり美術館」は単独開催の展覧会でありましたが、「ウルトラマン創世紀」展は巡回展であります。皆さんよくご存知の、1960年代にはじまった、円谷プロによる「ウルトラマンシリーズ」の撮影で使用されたマスク、怪獣などの小道具類、当時の販売物などを紹介することによりまして、その魅力を再発見しようとするものでございます。放映時に子どもだった40代、50代の男性をはじめ、家族連れの方など、幅広い世代の方にお楽しみ頂きました。観覧者数は目標を超える32,694人となっております。
なお、現時点で、「没後10年 長新太の脳内地図」展についても終了しているわけですが、今回の中間報告書は、9月末までを目途として資料をまとめておりますために、簡単な報告にとどめております。
今年度は、土曜日からはじまっております、「横須賀製鉄所(造船所)創設150周年記念事業 浮世絵にみるモダン横須賀&神奈川―斎藤コレクションから」として、近世、幕末から明治にかけての浮世絵の展覧会を現在開催しております。
年明け1月には、児童生徒造形作品展、2月からは、地元にゆかりの深い2人の作家をとりあげる、嶋田しづ・磯見輝夫展を予定しております。
また、所蔵品展、谷内六郎展を年間4回開催しております。このうち既に2回が終了しておりまして、第1期所蔵品展では、平成26年度に新収蔵いたしました横須賀出身の版画家、木村利三郎さんの作品を特集いたしました。この特集にあわせまして、藤田修さんの小特集、それから、木村利三郎さんの作品が都市シリーズというところから、「街の情景」をテーマとした小特集を行なっております。第2期所蔵品展では、2点の所蔵作品のある画家・上條陽子さんの作品を特集いたしました。展示室8に1980年代後半の油彩の作品を特集したほか、北側ギャラリーに大規模なインスタレーションを展示いたしました。この特集展示に関しましては、小さな出版物、図録を刊行しております。
また現在開催しております第3期所蔵品展、12月下旬からは第4期所蔵品展の開催を予定しております。谷内六郎館に関しましても、同じ会期での開催を予定しております。
次に、教育普及事業でございます。これは、展覧会以外に、講演会、ワークショップなどの事業を通じまして、知的好奇心の育成と充足の機会を提供するものです。
(1)として、展覧会関連の外部講師による講演会の開催を7回予定しております。現在までに、「ほっこり美術館」の関連事業といたしまして、深堀隆介さん、鴻池朋子さんのアーティスト・トークを実施いたしました。
谷内六郎館の展示の関連事業といたしまして、「生活家電の夜明け―白が輝き始めた時代」という講演を行なっております。これは少し不思議なようですが、谷内六郎さんの描いた世界には、昭和の庶民のくらしが描かれております。その中で、家電がどのような役割を果たしているのか、あらためて振り返る講演でございました。
ウルトラマン創世紀展の関連事業として、当時美術スタッフとして関わっていらした池谷仙克氏から、「「特撮」って、なんだろう?」というご講演を頂きました。当時携わっていた方でなければ語りえない、たいへん興味深い内容であったと考えております。
11月3日まで開催しておりました「没後10年 長新太の脳内地図」展の関連事業として、9月20日の段階で、講演会を実施しております。編集者、あるいは絵本を販売するお店、「トムズボックス」というお店を主宰していらっしゃった、土井章史さん、たいへん近くから長新太さんを見てこられた方からのお話でございました。
2 ワークショップの開催につきまして、展覧会に関連したワークショップを3回、大人向けワークショップを3回、予定しております。現在までに、展覧会関連のワークショップとして3回開催しました。大人向けワークショップについては、今のところ1回実施しております。
(3)映画上映会については、1月の開催を予定しており、未実施です。
(4)学芸員による企画展ギャラリートーク、また、(5)展覧会観覧のご案内を随時行なっております。
3 として美術図書室の運営事業がございます。美術図書等約2万7千冊を備えた図書室を運営し、美術に対する興味、理解が深まる場所を提供しております。ここでは、所蔵図書の充実等に取り組んでおります。
次の頁、13頁でございます。達成目標といたしましては、企画展の満足度80%以上を目標としております。現段階では、最終的な数字は算出できておりませんけれども、「ほっこり美術館」では87.4%、「ウルトラマン創世紀」では84.5%の満足度が出ております。
この満足度ですが、館内で行なっております来館者アンケートの集計に基づいたものです。なお、年度ごとの満足度を算出する際には、それぞれの企画展の観覧者数の比率を反映するために、ご覧のような計算式を用いています。
次に14頁、実施目標でございます。企画展の開催、所蔵品展、谷内六郎展の開催について、目標としています。それから、教育普及事業について、図書資料の充実についての実施目標を掲げております。私からの説明は以上でございます。

〔事務局・中村〕:次に、「④学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」の項目につきましてご報告させて頂きます。事業計画として、「学校との連携」と「子どもたちへの美術館教育」、この2本の柱を軸に活動を計画しておりますが、まず「学校との連携」について。
1「中学生のための美術館鑑賞教室の開催」。こちらにつきましては、8月1日(土)から11日(火)まで15回の鑑賞教室を実施いたしました。保護者を含め、197名が参加しています。鑑賞ガイドを2,500部作成しまして、7月25日以降に来館した中学生に配布しましたところ、8月中にすべてを配布することができました。バックヤード見学なども含んでおりますので、社会における美術館の役割を知ってもらう機会にもなっているかと思います。参加者数は昨年より8%増加しています。なかでも保護者数の割合が高く、昨年度の保護者数に対して15%も今年度は増え、全体の雰囲気に影響を与えるほどになっています。
2「美術鑑賞会」の受け入れについて、こちらは市立小学校6年生を対象にしたものですが、年度当初の計画に準じ、順調に受入を進めております。なお、各学校が下見に来たときなどに、昨年度作成したアートカードの普及状況について、担任の先生に聞き取り調査をしているところです。
3「出前授業の実施」。アートカードを用いた出前授業について、主体的な出前は行っていませんが、学芸員が見学に出向き、学校で行われている鑑賞の授業の実情把握に努めています。今年度は7月10日に武山小学校へ出向いております。
4「職業体験の受け入れ」について、年度当初の計画に準じ、順調に中学生の受け入れを進めています。
5「学芸員実習生の受け入れ」について、今年度は、8月20日(木)から26日(水)の7日間、5名の大学生の受け入れを行いました。
6「教員のための研修」について、8月19日(水)に教育研究所において、アートカード関連の実行委員会の主催で、教員向けの活用講座を実施し、20名の参加を得ております。
次に、「子どもたちへの美術館教育」です。
1「ワークショップの開催」について、ほっこり展関連で1回、また、展覧会以外でも、親子向けワークショップを2回行いました。当初計画を順調に進めております。次に16頁に移ります。
2「映画上映会の開催」について、8月29日(土)、30日(日)に「グーニーズ」の上映を、こちらの海の広場で行いました。29日は288名の参加がありましたが、30日は雨天のため、ワークショップ室での実施に変更し、40名の参加となっています。野外シネマの日程に合わせ、企画展で取り上げた「ウルトラマン」の野外上映を子ども向けイベントの一環として行いました。平日でしたが、2日間で290名の参加がありました。野外上映のスタイルは、当館の夏の恒例イベントとして定着しており、近隣の住民、横須賀市民が多く参加し、期待値の高い事業であることが裏付けられたと考えます。
3「親子ギャラリーツアーの開催」について、ウルトラマン展では、2回の実施に対し、それぞれ3組、5組の参加がありました。いっぽう、ほっこり展では1回の実施に対し、3組と決して多くはありませんでした。すべての展覧会で実施するよりも、親子での参加にふさわしい内容の展覧会の際に、確実に実施することが重要ではないかと考えています。
4「保育園との連携」について、市立保育園10園と連携し、学芸員による「出前プログラム」と、来館時の「美術館ツアー」、この2つのプログラムを往復で行い活動を展開していますが、年度当初の計画に準じ、順調に受入を進めています。
達成目標である、「中学生以下の年間観覧者数22,000人」ですが、頁をめくって頂いてよろしいでしょうか。現時点で人数は確定しておりません。が、今年度比較的多く横須賀以外の近隣他都市、三浦市や横浜市などの小学校や特別支援学級の来館があります。市内の学校と同様に、引率教員との事前打ち合わせなどを積極的に行い、質の高い鑑賞支援ができるように努めております。人数だけでなく質的な面でも、よりよい美術館のあり方を目指しているところです。
実施目標につきましては、17頁をご参照頂ければと思います。以上です。

〔事務局・沓沢〕:続きまして、18頁「⑤所蔵作品を充実させ、適切に管理する」について、ご説明いたします。ここでは、所蔵作品の収集・保管に関する項目について扱っております。まず事業計画でございます。
事業計画のうち、1 美術品の収集について、
(1)横須賀・三浦半島にゆかりのある作家の作品
(2)横須賀・三浦半島を題材とした作品
(3)「海」を描いた作品
(4)日本の近現代を概観できる作品
(5)その他、上記に関連ある国内外の優れた作品
という収集方針に基づいて、収集を行なっているところでございますが、現在、購入のための予算は充当されておりませんため、寄贈や寄託に頼る収集となっています。そういったものについても、美術品評価委員会で審議を頂いて、その承認を受けた作品について、受け入れを行なっています。今年度は、まだ美術品評価委員会を開催しておりません。今年度のうちに、1度は開催したいと考えておりますが、現在のところは新規収蔵作品については未定ということになっております。
次に2 所蔵作品の管理についてです。優先順位に基づいて、作品の修復や額装替えなどを行なっています。作品の貸し出しなどを行なう前には、積極的に額装が適切であるかどうかのチェックを行い、必要な際には、修繕を行なっています。平成27年の4月から9月にかけて9点の額装を行なっています。
貸し出しにつきましては、9月末までの時点で5件32点でございます。比較的多いようでございますが、現在、笠間日動美術館で開催しております、「孤高の画家 熊谷守一と朝井閑右衛門」に、朝井閑右衛門作品28点を、比較的まとまったかたちで貸し出しております。また企画展の中でも、たとえば「ほっこり美術館」に、三岸好太郎の所蔵作品を展示するなど、活用につとめております。
次に3 環境調査の実施 を行なっております。これは、収蔵庫や保管庫のまわりの環境が、保管に適切であるかどうかチェックするものでございます。年2回を予定しておりまして、今年度はすでに春、夏の期間で実施しており、良好な結果を得ているところでございます。
次ぎに4 美術品評価委員会の開催です。先ほども申しましたように、1月から3月にかけて開催を予定しております。
次の頁に移り、達成目標といたしまして、
環境調査の実施(年2回)
美術品評価委員会の開催(年1回)
としております。この項目では、数値目標が立てにくいため、以前のこの委員会でのご議論を踏まえまして、環境調査や、委員会の開催ということを、数値目標として掲げさせて頂いております。
次に実施目標でございます。ここには、収集や保管、修復・額装、それから貸し出し等の活用に関する目標を掲げ、これに基づいて活動しているところでございます。
以上でございます。

〔事務局・秋山〕:「⑥利用者にとって心地よい空間・サービスを提供する。」について説明いたします。中間報告書の20頁です。
事業計画の運営業務、「受託事業者との定期的なミーティングの実施による情報共有」ですが、こちらは、計画通り運営事業者連絡会議を月1回、朝礼を毎日、継続して実施しております。当日観覧予定の団体の人数等、情報を共有しております。
次に「受託事業者からの業務日報や来館者アンケートに基づく課題の把握」ですが、受付や展示監視スタッフから業務日報を提出して頂き、課題や苦情の把握に努めています。これによって、事務や学芸での対応が早くなったと考えております。
次に維持管理業務ですが、レストラン以外に、座ってくつろげる空間が欲しいというご要望にお応えして、8月・9月の土日祝日を中心に、ワークショップ室前にテーブルとイスを用意しています。眺めの良い場所でご好評を頂いておりますので、今後も継続実施する予定です。また、お問合せがあれば、近隣で眺めの良い、三軒谷園地の東屋もご案内しています。
次に達成目標ですが、「館内アメニティ満足度90%以上」のところ、9月末現在で93.3%。「スタッフ対応の満足度80%以上」のところ、86.5%となっております。スタッフ対応の満足度につきましては、昨年10月から受付・展示監視業務の事業者が変わっておりますが、現在の事業者は定期的な研修の実施など、様々な面で努力をしていると感じています。
また、運営業務でも触れましたが、月1回の運営事業者連絡会議や、毎日の朝礼など、事業者・スタッフとのコミュニケーションに努めており、今後も、満足度の向上に努めて参ります。⑥については以上です。

〔事務局・中村〕:続きまして「⑦すべての人にとって利用しやすい環境を整える」について、ご報告させて頂きます。
事業計画の1「福祉活動の展開」につきましては、8月2日に「ミュージアムをもっと身近に~視覚障害者の立場から」という講演会を開催しました。フランスのシテ科学博物館のオエル・コルヴェストさんをお招きしたのですが、コルヴェストさん自身が全盲の研究者でして、ミュージアムと視覚障害者をより近づけ、両者の関係を深める仕事に従事するコルヴェストさんの20年にわたる活動をお話頂きました。視覚障害者が展示物にアクセスしやすいよう、館全体で話し合いを重ね、よりよい方向へ博物館の活動を広げていく様子は非常に刺激的で、私ども館スタッフとしても学ぶべきところが多い講演会でした。参加者も、博物館側が試行錯誤しながら視覚障害者を受け入れようとしている姿勢に共感を持ったようでした。
2「障害者向けワークショップの開催」について、こちらは未実施ですが、2月に、視覚障害者および晴眼者を対象とした、鑑賞と創作活動を合わせた事業を予定しています。
3「障害児者向けワークショップ「みんなのアトリエ」の開催」につきましては、4月より毎月開催し、回によっては定員を大きく上回る申込があります。継続して実施することで、参加者と講師は、より深い関係を築くことができています。見学やボランティアの希望も多く、有意義な活動であるといえます。利用者は延べ90名となっています。
4「パフォーマンスの実施」について、心身障害児を対象に、五感をテーマとした活動を予定しています。具体的には、ワークショップ室を感覚刺激空間、「スヌーズレン室」にすることを計画しています。
5「託児サービスの実施」について、5月より14回の実施を周知し、うち3回の申込がありました。利用者は延べ3名となっています。若干少ないと感じておりますので、こちらは活動の周知が必要かと考えています。23頁に移動します。
6「未就学児ワークショップ」について、こちらは27年度より、対象年齢や性質を考慮し、評価項目の④「学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」から、こちらの⑦の「すべての人にとって利用しやすい環境を整える」のほうへ移動しております。こちらは3月に開催を予定しております。
達成目標の、延べ参加者数400人以上につきましては、未実施の事業もありますが、現時点で130名となっております。実施目標につきましては、「年齢や障害の有無などに関わらず、美術に親しんでもらうための各種事業を行う。」「必要に応じて、対話鑑賞等の人的サポートを実践する。」となっております。⑦については、以上です。

〔事務局・上野〕:続きまして、「⑧ 事業の質を担保しながら、経営的な視点をもって、効率的に運営・管理する」について説明させて頂き
事前に資料をお配りさせて頂いておりますので簡単なご説明になります。事業計画の所ですが、「パンフレット制作の一部を手刷りのものに変更することでコスト削減を図っています。」と記載いたしました。こちらについては、広報係等で制作している英語版パンフレットとワークショップの一部のパンフレットを、本来ならば予算を取って委託に出すところを、内部で手刷りで制作しコストの削減を図りました。
次に「毎月の電気使用量、水道使用量、事務用紙使用枚数を管理し、四半期ごとに職員ミーティングの際に報告し、要因を考えるとともに次の四半期に向けたコスト意識を持った事業活動の啓発を図りました。」という所ですが、今年度は「ウルトラマン創世紀展」等もあり観覧者数が増えた関係で、電気使用量、水道使用量が若干増加しているという状況です。
達成目標については、下の表に平成27年度の目標を掲載していますが、9月末現在の数字はまだ出ていません。先程申し上げたようにお客様が多く来館されていますので、電気使用料等が昨年に比べ若干増加しているという感覚は持っています。⑧については以上です。 これで①から⑧の説明は全て終了となります。委員長よろしくお願いいたします。

〔小林委員長〕:ありがとうございました。活動状況の中間報告についてお話して頂きましたが、どうぞご遠慮なく質問をしてください。

〔木下委員〕:2頁のパスポートについてですが、この表の枚数は今年度のものでしょうか。それとも今までの累計という事でしょうか。

〔事務局・栗野〕:今年度のものです。

〔木下委員〕:これは前年に比べて増減はいかがですか。

〔事務局・栗野〕:ほぼ同等です。

〔木下委員〕:パスポートの期限は年度末で打ち切りという形を取っていると思いますが、他の美術館でもこのような形なのでしょうか。

〔事務局・栗野〕:概ねそうだと思いますが、1年間でやっている所もあると聞いています。

〔木下委員〕:買う側としては、買ったときから1年間という方が買いやすいかなと思いますが。

〔事務局・佐々木課長〕:当館で年度という形にしていますのは、4月に販売を始めて翌年の3月までのラインナップをお示しできるという観点からです。年度途中、例えば今から1年間となると来年の夏・秋の展覧会というのが、タイミングとしてお示しできないという点があり、このような形を取っています。一方で、他の美術館では、買った時から1年間という形を取っている所もあり、そちらにもメリットがあるかと思いますので、今後検討する必要があると感じています。

〔木下委員〕:もうひとつ、パスポートについて昨年度の話になりますが、5回位の来館で景品等を配っていたと思うのですが、廃止された理由は何ですか。

〔事務局・佐々木課長〕:少しでも利用して頂きたい、リピート率を高めたいと考え、プレゼント企画をしていましたが、リピーターが固定化してきた事と、なかなか新しい景品を生み出せないという事情がありました。また、パスポート自体に何度でも観覧できるという特典が付いていましたので、景品をインセンティブとして来館されている方は少ないのではないかという事で、整理縮小したという次第です。

〔木下委員〕:分かりました。ありがとうございました。

〔菊池委員〕:1頁中程の展覧会及び観覧者数について、企画の見込みと実績が良い感じで対応していると思います。没後10年「長新太の脳内地図」展は11月3日で終わっていると思いますが、いかがでしょうか。

〔事務局・栗野〕:実績が目標をかなり超えまして23,000人を超える観覧者数となりました。

〔菊池委員〕:という事は、この時点で8万人を超える数字になりますね。59,000人に23,000人が足されるという事ですものね。あと、2頁中程の、以前からあった話ですが、インバウンド推進の第一歩として英語版パンフレットを作成し、米海軍横須賀基地へ今年度中に配布とあるのですが、これはいつ頃を考えていますか。

〔事務局・栗野〕:申し訳ありません。時期的にいつだという事は申し上げられませんが、年度も半ばまで来ていますので、年度中には配布したいと考えております。

〔菊池委員〕:普通のパンフレットとは違って対象が限られているので、せっかくできたのであれば、きっちりとプロモーションを基地内にできるようなタイミングや仕掛けでやった方が良いと思います。こういうパンフレットができましたから配ってくださいというだけでは、どういう経路で配られるか分からないので、せっかくの初めての取り組みでもありますので、ぜひ、基地内のご家族の方にも浸透するような、また、来館しやすいような演出でやって頂ければと思います。それから、5頁ですが、パブリシティの件で、かなりここ数年評価され、露出も多くなり、取り上げられる方も増えているといったところが、認知度にもつながっていると思います。ここのご説明で、前年度は独自開催という事と、今年度はウルトラマン展で巡回開催という影響がもしかしたらというご発言があって、それは政策的なものもあるかと思いますが、美術館側からメディアに対する定期的なアプローチが非常に重要になると思います。待ちの姿勢でいると、話題性のあるものにしかメディアは食いついてこないので、ムラが出てくるのですが、美術館側からメディアに対して定期的かつ多角的にアプローチしていると、いつも何かやっているなとメディア側にインプットされます。そこが非常に大事だと思いますので、引き続き心掛けて頂きたいと思います。次に6頁の募集型企画旅行について、旅行会社の都合で中止になった云々とありますが、ワンクール終わったという事なのか、それともビジネス的な理由なのか、何かリサーチはされたのですか。

〔事務局・栗野〕:委員がおっしゃるようにワンクール終わったという感もあります。また、旅行会社に連絡を取って調べてみたところ、ひとつの会社は、自衛隊の見学を含めた美術館ツアーを企画したところ、自衛隊側で受け入れてもらえなかったというものがありました。もうひとつは、当館と千葉の美術館を巡るツアーだったのですが、予算を低額に抑えるために、当館では観覧をせずに食事をしながら良い景色を楽しんで、千葉の美術館で作品の観覧をするツアーになったという情報もありました。また、ツアーを計画する時期にメディアの露出が多いとツアーに採用されやすいという話や、バス料金の値上がりの影響もあるという話もありました。

〔菊池委員〕:観音崎地区は歴史的な遺産登録もあって、地域としてのモチベーションは非常に高いので、その中に位置する美術館として相乗効果でアピールして、また景観もひとつの美術ですから、うまく企画して遠くから来られるお客様を呼び込む事も大事だと思います。市民のための美術館であるとともに、そのようなスポットとしてPRして頂ければ良いと思います。

〔事務局・栗野〕:9月末現在の団体数ですが、昨年度60団体のところ今年度は56団体でした。これは募集型企画旅行を含んだ数字ですので、募集型企画旅行を除いた団体の数が増えてきています。見方によっては当館の知名度が上がってきているとも捉えられると考えています。当館単体では、旅行会社の心をつかんでツアーを企画して頂くのはなかなか大変な事だと思いますので、複合的にどこかの施設と併せてツアーの提案をしてゆくとか、先程申し上げましたように一般の団体が増えているということもあるので、その辺りの作戦をどうやって展開すべきかを今後考える必要があると感じています。

〔菊池委員〕:今のような捉え方は非常に良いと思います。例年同様という考え方ではなく、お客様の動きの中から特徴が見えてくるものを、そのような形できっちりと分析して新たな手を立てるというのは良い傾向だと思います。おそらくアメニティについてもそうだと思います。

〔柏木委員〕:3点程伺います。展覧会の観覧者数の設定についてですが、予算案で見ますと展覧会事業費の約5割を観覧料で達成するという案になっています。この入館者数の見込みというのは予算ベースで割り返して人数を設定しているのでしょうか。

〔事務局・佐々木課長〕:展覧会毎に、個々にどれ位の観覧者数を見込めるかを考えて積み上げているところではありますが、一方で予算を組む際に、年間でどれ位の人に来てもらいたいかという一年間の目標値も踏まえて10万人という数になっています。展覧会の時期によって観覧者数がぶれる事はありますが、基本的には個々でどれ位見込めるかを見ながら年間10万人分の収入を見込んだ数字です。

〔柏木委員〕:展覧会事業の半分位は観覧料で賄えるような収支構造を目指しているという事でしょうか。それとも結果的にそうなっているという事でしょうか。

〔事務局・佐々木課長〕:明確に事業費の半分はという事ではないのですが、収支については予算の段階で厳しく精査した中で、ある程度の水準まで収入をあげられるよう意識はしています。

〔柏木委員〕:今年度は当初予算より好転しているという事ですね。

〔事務局・佐々木課長〕:はい、現在のところそのようになっています。

〔柏木委員〕:8頁ですが、ボランティアの活動を活発になさっていて、大変評価したいところなのですが、プロジェクトボランティアの活動が、会場のキャパシティから見て安全に楽しむことができる限界に近付いているという自己分析がありますが、何か対策を考えているのでしょうか。

〔事務局・中村〕:ワークショップ室で開催する場合は、テーブルと椅子の数に限りがありますので、キャパシティに限界があると申し上げたのですが、例えば、活動を午前と午後に分けるとか、ということは検討して進めております。それから、屋外の海の広場を利用した活動に関しましては、やはり500人から600人くらいが限界なのですが、もしかしたらボランティアの数を増やすことを検討すれば、もう少し活動の幅が広がるのかなと思いますが、実際にプロジェクトボランティアの人数が増えているわけではありませんので、現状としては、いまいる人数で対応できる限界に達していると考えております。

〔事務局・沓沢〕:補足しますと、屋外のイベントには割合小さいお子さんが参加することが多く、そのために目配りが必要になってきます。そのためのスタッフの人数が多ければ、沢山の子どもたちを見ることが可能ですが、やはりボランティアさんですので、どんどん増やすという訳にもいかず、そういう意味でやや限界にあるという判断となっております。

〔柏木委員〕:横浜美術館の場合は、ボランティアさんではないのですけれど、子ども向けのアトリエの施設で、日曜日にフリーゾーンという無料で親子で楽しめる造形教室を開催していたのですが、物凄く人が増えてきて、やはり安全性を担保できないということが懸念されて、親御さんから料金を徴収することにしました。ワンコインなのですけれども。それで人数は減ったのですが、それでもかなりの人数がいらしています。やはり子供が絡む事業のとき、なにかあった時きちんと対応できるか、というところが美術館の責任として問われると思うので、事業を継続されるのであれば、なにか対策を考えられた方がよろしいのではないかと思いました。
次に、15頁の出前授業、アウトリーチをなさるということを計画されているのですが、下半期にアートカードを使った出前授業を学芸員の方がなさるということですか。

〔事務局・中村〕:現在のところ、アートカードを用いた出前授業の必要があるかどうかを先生方から聞き取り調査をしているところでして、その結果を踏まえて、来年度から必要であるという判断が我々のなかにあれば、実施を検討しようというところです。

〔柏木委員〕:もうアートカードが学校に定着してらっしゃるということですね。もう出前授業の必要はないと。

〔事務局・中村〕:そうですね。既に先生方がかなり自主的にアートカードを使った授業をされているようですので、現在の感触としては、私どもが出前に行く必要はないといったところです。

〔柏木委員〕:それは、すばらしいことですね。

〔事務局・中村〕:ありがとうございます。

〔河原委員〕:今のアートカードについて、私は学校現場の者ですが、美術館の方から、アートカードをどのように使っていくかという研修とともに、冊子での指導等の手順なども頂いているということで、先生達の中にも浸透しております。様々な使い方を示された形でやってみて、これを別の使い方ができないか、というところまで少しずつ広がってきている一方で、まだそこに手を出せないでいるという段階でもありますが、こうして全体として浸透してきているのも、美術館のおかげです。大変感謝しております。
それで、私の方からは、同じ15頁の4「職業体験の受け入れ」について、お伺いしていきたいと思うのですが、よろしいでしょうか。子ども達が美術館での仕事を体験することで、自分達が鑑賞する際のマナーであるとか、視点を身につけているかと思いますし、またそれを他の子ども達に広げていくというところで、大変有効な活動かと思いますが、こちらの活動は、美術館からの発信なのか、学校からのお願いなのか、また、どの位の規模でどんなかたちで進めていらっしゃるのかを教えて頂ければと思います。

〔事務局・中村〕:中心となっているのは、中学校、学校側からの発信というか要望が中心です。平成26年度の実績では15校28名となっています。

〔河原委員〕:どのような内容の活動をされているのでしょうか。

〔事務局・中村〕:学芸員の職業を体験してもらうというのもあるのですが、美術図書室の役割ですとか、事務の広報ですとか、美術館全体の仕事をまずは把握して頂いています。最終的には、学芸員が行うようなギャラリートークを疑似体験というか、子ども達にギャラリートークして頂くというのがプログラムになっています。

〔河原委員〕:子ども達からはどういう反応があるのでしょうか。

〔事務局・中村〕:美術館への見方が変わったというのがあります。それまで美術館の学芸員というのは、美術館で座っている人と思っていたけれど、実は学芸員の仕事はこんなにも色々あるのだとか、美術館の内部にこんなにも人がいるのだとか、新しい発見があるようです。

〔河原委員〕:これもいいPRのひとつとなりますね。

〔事務局・中村〕:ありがとうございます。

〔小林委員長〕:よろしいでしょうか。他にないようでしたら、事務局から、いかがですか。

〔事務局・佐々木課長〕:多くのご意見、ご質問頂きありがとうございました。ご指摘頂いたご意見の中で、即応できるものは即時対応し、検討が必要な案件につきましても、早急に検討を進めてまいりたいと思います。

【その他】

〔小林委員長〕:それでは次に、スケジュールについて、事務局から説明をお願いします。

〔事務局・秋山〕:資料4「運営評価委員会スケジュール」をご覧ください。まず、本日は、新委員による初の会議で、平成27年度の事業計画について、中間報告という形で進捗状況の報告をさせて頂きました。この会議で委員の皆様から頂戴したご意見を参考に、今年度後半の事業をより良いものにして参ります。
そして、3月に予定しております第3回会議では、平成27年度事業について、委員の皆様に評価をして頂くためのスケジュール及び、平成28年度事業計画の案をお示しする予定でおります。来年度になりましたら、平成27年度事業について評価をして頂き、評価報告書として公表するという流れになります。今後のスケジュールについては以上です。

〔小林委員長〕:スケジュールについて説明を頂きましたが、委員の皆様、質問や意見はございますか。
では、事務局は、スケジュールにそって準備を進めてください。次回の日程については皆さんにどのようにお知らせするのでしょうか。

〔事務局・秋山〕:第3回の会議を3月中旬頃に開催する予定でおりますので、改めて、メール等で日程調整させて頂きます。よろしくお願いいたします。

〔小林委員長〕:よろしくお願いします。今日は中間報告という事でスムーズに会議が進んだと思います。それでは、これで本日の会議を終了いたします。ありがとうございました。

〔事務局・上野〕:事務局からお知らせいたします。現在、「浮世絵に見るモダン 横須賀&神奈川」展を開催しておりますので、この後、お時間のよろしい方は、ご案内させて頂きます。本日はありがとうございました。

5.会議資料(PDFファイル)
平成27年度 中間報告書   ※ 事前配布済
資料1 横須賀美術館運営評価委員会条例
資料2 運営評価委員会委員名簿
資料3 運営評価のシステム
資料4 運営評価委員会スケジュール