第3期所蔵品展では、横須賀生まれの洋画家・山崎省三(1896-1945)の作品を特集します。山崎省三は、夭折の天才・村山槐多の友人で、その没後、いち早く顕彰につとめたことでも知られています。当館では2013年に企画展「『槐多の歌へる』その後―山崎省三・村山槐多とその時代」を開催し、山崎自身の画家としてのあゆみを紹介しました。今回は、その後寄贈を受けた作品を含めて、所蔵する山崎省三作品16点すべてを展示いたします。
また、展示室の1室を朝井閑右衛門室とし、戦後の20年間、横須賀市内の田浦にアトリエを構えていた洋画家・朝井閑右衛門(1901-1983)の作品を紹介しています。今回は展示室4において、演劇的要素のあるもの―戯曲から発想したものや、サーカス、舞踊、音楽の演奏を描いた作品を特集しました。
展示室5では、普遍的なモチーフのひとつである人のかたちが、それぞれの画家によってどのように表現されてきたかについて、所蔵作品を通じてみていきます。
展示室6・7では、横須賀出身の洋画家・島田章三(1933-2016)が、1968年にパリを訪れた際に描いた街角の風景などをご紹介します。
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