所蔵品の中から、当館の所蔵する矢崎千代二(1872~1947)の作品を小特集として、展示いたします。
矢崎千代二は、横須賀市出身の画家であり、東京美術学校で黒田清輝に師事し、1900(明治33年)に卒業すると、1903年には内国勧業博覧会出品の《教鵡》が三等賞を受賞します。その後、ヨーロッパへ遊学、帰国後は文展等へ出品して受賞を重ねました。
油彩画家としてデビューしましたが、矢崎千代二がその本領を発揮したのは、パステル画でした。描くばかりではなく、1924(大正13)年には、パステル画会を創設し、その普及に努めています。矢崎は、1914年頃からパステルの制作を始めますが、国内、国外、様々な場所を旅し、その土地を多くの絵にしています。持ち運びのしやすいパステルは、旅に適していたのでしょう。
当館では、油彩、パステルを中心に矢崎千代二作品を収集してまいりました。この小特集では、前後期に分けて、矢崎千代二の画業をご紹介いたします。 |